怪盗キッドとお嬢さん【名探偵コナン】

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江戸川コナン side















橘Aは、俺の幼なじみで
泣きたくなるほどの優しさを周りに分け与える、そんな人物である。

ふわっとした可愛らしい容姿に少し小さめの身長からにじみ出る穏やかさに俺と蘭、園子は少し過保護気味になってしまうのは無理がない。










『 心配してくれてありがとう
でも、大丈夫だよ。昨日はちゃんと寝れたから 』










そう言って笑いかけるが、昨日も寝息が聞こえたのは電話をし始めて結構経ってからだった気がする。

眠るのが怖い、と泣きながら俺に話してきたのは観覧車の爆弾事件が起こって数日経った時から。


松田刑事が亡くなった時からだった。










コナン「 Aねーちゃん今夜その怪盗一緒に見に行かない？ 」










こそっと小さな声で目の前の彼女に提案する
目を丸くさせてびっくりするAが口を開いた










『 コナンくん、怪盗さんがどこに現れるか知ってるの？ 』


コナン「 実は新一兄ちゃんが予告状の暗号解けたって言ってたんだ！ 」


『 新ちゃんが？ 』


コナン「 僕も見に行きたいし、だめかな？ 」










危ないことに巻き込みたくない
けど、それ以上にたった1人で苦しんで欲しくない

花が咲くようにほんわりと彼女は笑った










『 だめじゃないよ、一緒に行こっか 』









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