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目の前には大きな観覧車
その時はセーラ服を着ていた。
腕から抜け出そうともがいて泣き叫ぶ私を、新ちゃんは必死に抱きしめる。
今すぐ会いたい。
物が焦げる匂いと黒い塊がぱらぱら地面に落ちる。
それのひとつが貴方なんて私は死んでも認めない。
___
『 っは...っぁ、...! 』
嫌な汗が背中をつたう。
苦しくて悲しくて気持ち悪くて一気に飛び起きた。
時計は23時を指している
手の震えが止まらなくて、それでも貴方が居なきゃだめなの。
スマホの画面をタップして電話をかけた。
新一「 こんな時間にどーした? 」
久しぶりに聞くその声に息が止まりそう。
どうしようもなく安心して、じわっと目の端から涙が零れた。
『 しん、ちゃん...っ 』
新一「 ...うん、今日はダメそうか 」
一声聞いただけで分かっちゃうのさすが新ちゃんだなって
夢を見る。
甘くて苦くて
まだあの初恋に囚われているの
新一「 Aが寝るまで付き合ってやるよ 」
『 ありがとう...、』
それから新ちゃんは、
優しくてはっきりしてて私の大好きな声で話し始めた
電話でも、事件とかホームズとかの話ばっかりなのはらしいけどね
新一「 そーいえばA、明日行くんだろ? 」
『 へ? 』
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湊(プロフ) - 面白かったです。更新頑張って下さい。 (4月20日 0時) (レス) id: 080f4a0e49 (このIDを非表示/違反報告)
るるるs - 気長にお待ちしております! (4月19日 16時) (レス) @page21 id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 小説内の空気感や温度感に一気に惹き込まれてしまいました……夢主ちゃんも可愛らしくてとても素敵な作品でした。更新楽しみにしております (4月18日 0時) (レス) @page1 id: 222013611b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まってます! (4月17日 7時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (3月28日 21時) (レス) @page19 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2023年8月24日 2時