怪盗キッドとお嬢さん【名探偵コナン】

2． ページ4

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信号が赤から青に変わって、1歩足を前に踏み出す










『 ほら！園子ちゃん、信号青だよ 』


園子「 はいはい、ブラッド・ピットみたいな人でも... 」


蘭「 ふふっ……笑 」










2人から視線を外して前を見る
ぽたぽたと傘から雨水が音を立てて止むことを知らない



















＿＿＿嗚呼、もう分かってるよ



















忘れはしない
まるであの人のような


出そうとした言葉は喉の奥深くで消えた


違う彼じゃない
人懐っこくてマジックが得意で優しく太陽みたいに微笑むのは、










『 .....くろ、ばくんっ 』


蘭「 Aっ...！！大丈夫！？ 」


園子「 ちょっと、信号赤よ...？ 」










蘭ちゃんが私の腕を掴む

目の前で車が通り過ぎて、はっと現実に引き戻される










『 あ、ごめん...！そこに黒羽くんがいた気がして... 』










ぼーっとしながら目線の先を探すが
黒羽くんらしき人はいない

それとは逆に、園子ちゃんがにやりと笑った










園子「 黒羽くんって、Aの気になる江古田高校の彼！？ 」


蘭「 あぁ！新一に似てるって言ってた？ 」


『 い、いや！！前ちょっと助けてもらっただけでっ！ 』










2人の言葉にぶんぶん首を横に振る

黒羽くんは少し会って助けてもらっただけだし
それにしても、蘭ちゃんも興味津々で聞いてくるのなんて珍しい









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