怪盗キッドとお嬢さん【名探偵コナン】

24． ページ26

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『 陣平さん 』










何回も何回も夢に見る
戻ってこないことは知ってる


もう逢えないと嘆き悲しんで、何度同じ夢を見たことだろう。


それでも名前を呼ぶの。貴方に届くように。










陣平「 A 」










今日は違った。

大きな背中が振り向いて、子供みたいに無邪気な顔で私に笑いかける。










陣平「 泣くんじゃねぇよ、おら行ってこい 」










目を見開いた。

陣平さん、私に何を伝えようとしてくれているの？
何処に行けばいいの？















＿＿＿Aちゃん















どうして今、彼を思い出すのだろう。
優しい太陽みたいな

涙で目の前にいるはずの陣平さんが滲んで、喉の奥が熱くて。



















コナン「 ……A、 」










小さい手がふわっと髪を撫でる

視界が急に眩しくなった
目の前にはコナンくんがいて私の名前を呼んでいた










『 どう、した…の？ 』


コナン「 …泣いてるから、ごめんなさい起こして 」










頬に手を当てると涙で濡れていた


私はねずっと貴方の背中を追いかけてきたの
誰よりも正義感が強くて、いつも守ってくれて

陣平さんにも勇気をもらったから


もしそれが、正解じゃ無いとしても










『 …ありがとう、新ちゃん 』










ホームズさんは
小さくそれでも息を呑んだように見えた









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