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ふっと目の前に降り立つ気配を感じる
細くてしなやかな指が私の髪を撫でる
それはそれは泣きそうなほど優しい声だった
キッド「 ……ごめんな. 」
『 な、ん……っ 』
なんで、なんて言葉は最後まで言うことが出来なかった
どうしてキッドさんは私に謝るの?
どうしてそんなにも優しいの?
次に目を開けると、跡形もなく彼は消えていて
ひらひら上から落ちてきた予告状をじっくり眺めた
耳の上に違和感を感じてそっと手を伸ばす
髪にとめてあったそれは、真っ赤な1輪の薔薇だった
どくどくと胸が音を立てる
私は知ってるの
コナン「 Aお姉さん、怪我ない?体調は大丈夫? 」
『 うん、コナンくんありがとう 』
薔薇を胸の前で両手で優しく包み込む
これは偶然?それとも必然?
『 ……黒羽くん 』
私のつぶやきは夜の闇へと消えた
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湊(プロフ) - 面白かったです。更新頑張って下さい。 (4月20日 0時) (レス) id: 080f4a0e49 (このIDを非表示/違反報告)
るるるs - 気長にお待ちしております! (4月19日 16時) (レス) @page21 id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 小説内の空気感や温度感に一気に惹き込まれてしまいました……夢主ちゃんも可愛らしくてとても素敵な作品でした。更新楽しみにしております (4月18日 0時) (レス) @page1 id: 222013611b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まってます! (4月17日 7時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (3月28日 21時) (レス) @page19 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さく | 作成日時:2023年8月24日 2時