32 ページ32
・
早速指輪をつけて帰る。
車の中で
「ふふ」
と右手を見て嬉しくって
ついにやけた。
山田「なんだよ」
「え?いや、なんか嬉しくて」
山田「そんなんで?」
「そんなんって・・・。
私こういうのつけたことないし
もらった事もないから嬉しくてさ」
山田「俺もこんなの
初めて買ったわ!」
「そうなのっ?!」
山田「あたりめーだろ!笑
でもあれだな。
Aに彼氏できたらそれ
はずさねーとな」
「え、なんでっ!」
山田「なんでってさ
普通に考えて他の男とお揃いの指輪なんて
いやだろ」
「あーそっか・・・」
山田「そこに指輪つけてくれる
素敵な人にあえるといいな」
と左手の薬指を指さした。
「まあ遠い先の話だね・・・」
彼氏が欲しいとか
結婚したいとか
いまはそんなことはどうでもよくて
それよりもわたしは
涼介と一緒にいたい。
山田「おい着いたぞ」
といつの間にか寝てしまったみたいで
気づけば家の駐車場だった。
「あ、ごめん!寝ちゃって」
山田「別にいいよ。
ほら降りて」
「あ、うん!」
荷物を全部手に持った涼介に
変わって鍵をあけた。
山田「だぁー疲れたぁ」
とソファーにダイブ。
「運転お疲れ様。
ありがとうっ!」
山田「いいえ。」
「なんか飲む?」
山田「あ、オレンジジュース」
「え、意外」
山田「うるせっ!」
グラスを二つテーブルに運んだ。
「はい」
山田「ん。」
「ねぇ、わたしに遠慮して
タバコ吸わないの?」
山田「ちげーよ。
飲んだ時だけなんだ。
だから昨日はごめんな」
「ううん!別に平気っ!
そそ。わたしさバイト掛け持ち
しようかなって」
山田「なにと?」
「ん?居酒屋」
山田「は?なんで?」
「お金貯めなきゃいけなからさ」
そう伝えると
山田「居酒屋はダメ。
変なオヤジとかいるし
夜遅いしあぶねーから」
「でもさ・・・」
山田「あー・・・。
俺が迎えに行けるならいいんだけど
できないから。
お前おっちょちょいだしさ」
「そ・・・。
じゃあシフト増やしてもらおうかな」
山田「いまのままでいいだろ?
なんか不満なの?」
「ううん。私涼介にお世話に
なりっぱなしだから・・・」
と言うと
山田「なあ。
昨日俺が言ったこと忘れたの?」
「え?」
280人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりちゃむ(プロフ) - ◎ ran .さん» コメントありがとうございますっ!そう言っていただけてほんとに嬉しです!更新頑張りますのでお願いしますっ! (2018年12月22日 2時) (レス) id: 58877a8f78 (このIDを非表示/違反報告)
◎ ran .(プロフ) - はじめまして…!少し気になって読んでみたのですがまだ3話分しか読んでいないのにもう話に入り込んでしまうほどおもしろくてまりちゃむさんが書く文章がとても好きです!更新頑張ってください!これからの展開楽しみにしています(^^) (2018年12月22日 0時) (レス) id: 7749d5db54 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりちゃむ | 作成日時:2018年12月21日 13時