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その人の家に着くまで無言だった。
初対面の人の家に行っていいのか。
そんなことばかり考えてた。
その人の家はあの場所から五分くらいのところで
山田「どうぞ」
と私を招き入れた。
「お邪魔します。」
山田「ちょっと待ってて。タオル取ってくるから」
「あ。はい」
玄関だけ見ればわかる
この人の家絶対綺麗だと。
山田「おまたせっ。
お風呂沸かしたからすぐ入れよ」
「あ。いや！あの、お構いなく」
山田「ダメ！風邪引くだろ。
とりあえず中入って。」
と家に通された。
「すみません。お邪魔します」
無愛想なのか優しいのか。
山田「はいよ」
あったかいミルクを出してくれた。
山田「それ飲んだら風呂な」
「あ。はい」
あったかい。
心にしみる。
あ。やばい。泣きそう。
急いでミルクを飲み干して
「すみません。お風呂お借りします。」
とお風呂を借りた。
湯船に使ってると
山田「ここにとりあえず着替え置いとく。
俺ので悪いけど。
あと着てた洋服だけど洗濯するから。
ストッキングは捨てるからな」
と脱衣室から声がして
「あ。はい。」
何から何までしてもらってばっか。
あまり長風呂すると申し訳ないから
15分くらいで切り上げた。
お風呂から出ると
脱衣室にはきちんと畳まれた
ジャージが置いてあった。
それを着て部屋に戻ると
山田「そこ座って」
とテーブルの上には
消毒液と大きな絆創膏が置いてあった。
「あ。はい」
山田「ちょっとしみると思うけど
我慢だからな」
と冷たい消毒液が
膝の傷口に沁みた。
ティッシュでポンポンっとふいて
大きな絆創膏を貼ってくれた。
山田「はい。」
「ありがとうございます・・・」
山田「お前名前は？」
「あ、花山Aです。」
山田「歳は？」
「23です」
山田「一個下か。
俺は山田涼介。24」
「山田さん・・・。」
山田「あーいいよ？涼介で！」
「あの、何から何までありがとうございます」
山田「しっかしひでえよな。
誰か助けてやってもいいのに」
「え？」
山田「あんなとこで女の子が
傘もなくて転んでるのに無視するなんてさ」
「あ。いいんです。」
と会話すると
グーっと私のお腹が鳴った。
あぁもう最悪・・・。
山田「腹減ってんの？」
「いえ。」
山田「腹鳴ってんじゃん。
ちょっと待ってて」
と立ち上がってキッチンに向かった。
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まりちゃむ(プロフ) - ◎ ran .さん» コメントありがとうございますっ！そう言っていただけてほんとに嬉しです！更新頑張りますのでお願いしますっ！ (2018年12月22日 2時) (
レス) id: 58877a8f78 (このIDを非表示/違反報告)
◎ ran .(プロフ) - はじめまして…！少し気になって読んでみたのですがまだ３話分しか読んでいないのにもう話に入り込んでしまうほどおもしろくてまりちゃむさんが書く文章がとても好きです！更新頑張ってください！これからの展開楽しみにしています(^^) (2018年12月22日 0時) (レス) id: 7749d5db54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりちゃむ
| 作成日時：2018年12月21日 13時
