小さな約束 2 *Daiki.A*

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全然行かなかった学校も
なんとなくいくようになった。
もう卒業だし

髪の毛だってもう怒られなかった。
高校は誰でもいけるバカ高しかなかった。
内心も悪いし成績も悪い
そんな子がいけるとこなんて
そこしかなった。
みやびも一緒だしべつに平気だった。


あっという間の3年間だった。
スカートはとっくにもう破いて短くなってる。
ルーズソックスだって履いて
セーラー服を着ていた。
私のカバンにはあの日大貴がくれた
ひまわりの髪ゴムがずっと付いていた。
ネックレスもほんとはずっとしてた。

なんだかんだで大貴の存在を
なかったことにはできなかった。
でも別にもう付き合ってるわけでもない。
自然消滅って言葉が合ってる。

連絡を経ったのは私の方。
大貴だってもう私のことは忘れてるはず。


これでいいんだ。
今の私を見たらどう思うかな。


卒業式が来た。
真っ黒に染めた・・・分けなくて




母「よし、これでいいかな〜」


ママにスプレーをしてもらった。
久しぶりに見る自分の黒い髪の毛の姿。


「ウケる。」


母「懐かしいね。」


「ウケるわほんと」


母「卒業おめでとう。

ほとんど行ってないけど」


「それ言うなしぃー。」



べつに私がこうなったからって
ママと仲が悪くなったわけじゃないし
ママは必要以上に何も聞いてこなかった。


我が家で大貴の名前が出たのは最初だけ。



「じゃいってきぃー」


家を出て学校に向かう。


みやび「Aーっ！」


「みやびおはーっ！」



2人で朝から揃うのは超久しぶり。
みやびもスプレーで真っ黒だった。


だるい卒業式が終わった。
ほとんど学校には行ってないけど
みやびといると楽しかった。



みやび「高校も一緒とかアガるねー」


「ねー。」



またきっとこんな日が続くと思ってた。

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