小さな約束 2 *Daiki.A*

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大貴とこんなに話したの
いつぶりかな。



「今日はほんとありがとう」



有岡「俺の方こそ

付き合ってくれてありがとう」



「じゃまたね」



有岡「また」



お互いの家の間から
2人で背を向けて歩き出す。


大貴・・・。
私初めて色々後悔した。
1番は大貴に連絡しなかったこと。
ほんと
連絡してれば私は・・・。


考えるだけ無駄か。
もう時間は巻き戻せないから・・・。


時が流れ年をとった2人が
飽きもしないで言葉を交わす。
強がったり傷ついたり
元気つけたり・・・。

私たちはいつもどんな時も
こうして隣で寄り添ってきたんだね。

当たり前だったけど離れてわかった。
時々サヨナラは本当に大切なものを
教えてくれるんだね。


玄関に入ろうと手をかけると


有岡「Aっ！！」



ぎゅっと全身が大貴に包まれた。
私の手は玄関にかけたまま。
ただ大貴に抱きしめられてるだけ。



「なに？」




有岡「また行こうな。おやすみ」



「おやすみ」


大貴が私から離れて
私は家に帰った。



ベットに寝転がる。
今日一日を思い返す。
大貴の笑顔はいつもすぐそばにある。



そっと小学校の卒アルを開いた。


私の将来の夢の欄には

俺の嫁 by大貴


って書かれてて


大貴の将来の夢の欄には


Aを幸せにする


と書かれてる。


あんなに無邪気に言えた気持ちを
今は胸にしまい込んでる。

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