Bubble gum 5 *Daiki.A*

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それを買った帰りは無言だった。


「涼介。」


山田「ん？」


「トイレ借りるね」


山田「あ、うん。」


トイレに入り
買ってきた箱を開けていちお取説を読んで
さらにそれが入ってる袋を破る。
棒状の始めて手にした妊娠検査薬。


「ふぅ。」


線が一本なら陰性。
二本なら陽性。
つまりお腹に赤ちゃんがいるってこと。


「よし。」


と検査をして1分で結果がわかる。
どんどんどんどんしみてくる。
ジャーっと流してトイレを出る。
それをもったまま。

リビングに戻ると
一点を見つめてる涼介がいた。


「涼介」


山田「ん？」


「これ。」


それを見せた。


山田「これって、」


見せたそれにはくっきりと二本線が浮かんでいた。


「どうしよう。私妊娠した。」


山田「どうしようって・・・。」


流石の涼介もすこし混乱気味。


山田「とりあえず病院だよな。

こういう時って。

1人で行ける？」


「一緒に来てよ。」



山田「大ちゃんは・・・。」


「なんて言ったらいいのかな・・・。

私嫌われちゃうかな。

こんな大事な時期にこうなって。」


山田「明日。

明日病院に行こう。

俺は駐車場で待ってるから。

それから大ちゃんのことは考えよう。

今日はおれんちに泊まって。

大ちゃんには適当に言うから。」



「ごめん。」


山田「とりあえず座って」


ソファーに座る。
何気なくお腹をさする。
まだ病院に行ってないから
わからないけど
99パーセントの確率で妊娠検査薬は正しい。

仮に妊娠していたら
今までの体調不良はつわり。

涼介が大ちゃんに適当に言ってくれた
みたいで今日はここでお世話になることになった。


山田「なに食べたい？」


「ん？涼介のご飯。」


山田「っつてもなぁー！笑

どうしよっかなぁー。」


と冷蔵庫を開ける


「と。」



山田「と？」


「パイナップル。」


山田「パイナップルっ？！笑

じゃあ買いに行くよ」


「ありがとう。

わたしも行く。1人でいたくない。」



山田「そ？じゃ行こっか。」


その道中


山田「ねぇ、仕事どうするの？」


「そうだね・・・。

今までみたいに現場には出れないし

辞めるしかないかな・・・」


山田「そっか・・・。」


涼介にご飯を作ってもらって
パイナップルも食べて
お風呂も借りて


山田「お前はこっちで寝て。

俺は下に敷布団敷いて寝るから。」


ってベットを貸してくれた。

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