Bubble gum 5 *Daiki.A*

232 ページ32

・


翌日
見事に晴れた。


「ちょーいい天気〜！」



有岡「ほんとだぁー！

お花見日和っ！」



「お弁当の中身どーしよっかなぁ〜」



有岡「おいないさんとか！」


「んっ！いいねそれっ！」


と早速着替えてスーパーに向かう。
まだ朝ごはんも食べてない私たちは
スーパーに入ってすぐ


「んっ。いいにおーいっ」


ちょっと季節外れの
焼き芋を買って食べながら帰った。

家を出る前に炊飯器に入れたお米が
ちょうど炊けていた。


有岡「よし！俺、酢飯作る！」


「じゃあ私

うちわで扇ぐねっ！」


とうちわを探しに行くけど
そういえばうちにうちわなんてないことに
気づいて


「まぁー。しょうがないか」


と手にしたのは
コンサートの大ちゃんのうちわ。
それを持って行く。


有岡「おー。はやくあおげぇー」


って言うから


「うん！今やるねー」


ってうちわを出すと



有岡「まって。それ、俺？」



「え？あ、うん！笑

うちわなかったから！笑」


って仰ぎ始めると


有岡「ねぇ。なんか複雑！笑」



「えへへ。ごめんね！笑」



有岡「まあ、それが

うちわ本来の役目だしな〜笑」


とか言っちゃって。
出来上がった酢飯をおあげに詰めて
おいなりさんの完成。



有岡「うまそぉー！」


「ねっ！超美味しそうっ！」


そのあと
着替えて出来上がったお弁当を持って
家を出た。


もう外は
春の匂いでいっぱいだった。

233→←231

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す