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終演後すぐに退場規制が始まった。


お腹の子を気にしながらの
コンサート。
この子も楽しめたかな〜なんて。
いつかこの子と一緒に来れたらななんて。

どんどん人がいなくなる中で
落ちてきた銀テを綺麗にくるくる巻く。

隣の人も出て行くのに
私は座ったままで変な風に見られた。
あぁ。前にもこんなことあったななんて。

その時は指輪もらったんだ。
すごくびっくりしたけどすごく嬉しくて・・・。
つい昨日のように思い出せる。


ついに広い会場に私だけが取り残された。


「あー。大ちゃんまだ〜?」


と足をバタバタする。


係員の人までいなくなって
立ち上がって会場を見渡す。

つい15分くらい前には
ここはおしゃれをした女の子で溢れていたのにな
なんて思う。
立ち上がって会場のバクステの方まで歩く。
バクステ当たったことないなぁ〜。
なんて思ったり

あれからどれくらいたったかな
10分?15分?


「もーまだぁー」

ってバクステの目の前の席に座って
足バタバタしてると
バチンっと照明が落とされた。


「えっ!?」


なに。ついに照明まで落とされるのっ?!
私置いてきぼり・・・?

って非常口の光だけが照らされてる会場。

そして

パチンってメンステに丸い明かりがついた。
明かりの真ん中にいるのは大ちゃんだった。

真っ黒いスーツを着て


有岡「あれ、A」


って私を探す。



有岡「A〜っ!」


って大きな声で呼ぶから


「なあに〜っ!」


って私も大きな声で返した。


有岡「なんでそこにいんの〜?」



「暇だから歩いてたのーっ!」


って私たちバカなの・・・。


有岡「ステージ登って」



「え?」


困ってると


山田「こっち」


って涼介にエスコートされた。


山田「足下気をつけて」


「あ、ありがとう。」


こっちに向かって歩く大ちゃん。
私もステージの上を大ちゃんの方に向かって歩く。


ちょうどセンステで向かい合う。


「なによ!遅いし!笑」


有岡「ごめんごめん」


そう言って鼻の下をかいた。



有岡「どおだった?」


「もう最高っの10周年だねっ!」


有岡「あーA泣いてたしなぁ〜」


「みんなが私のこと笑ってたし!笑」


有岡「うん、裏で話題になった」


「ひどっ!笑」


有岡「もうであって3年たったんだね」


「そうだね。

あっという間だったね」



有岡「A」


「ん?」


振り向くと私の前に跪く大ちゃん。
その手には綺麗に輝く指輪を
私に向けていた。

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あリくま▽.:・゜(プロフ) - 大貴中毒さん» 遅くなりすみません!コメありがとうです!嬉しすぎます(涙)そろそろ書き途中の作品書き始めるのでよかったらそちらにも足を運んでくださいね! (2020年6月10日 20時) (レス) id: 47a220d252 (このIDを非表示/違反報告)
大貴中毒 - 初めてコメントさせていただきます!もう感動しすぎて号泣しました。言葉一言一言がすごく感動しました。素晴らしい作品に出会えてよかったです!ありがとうございます! (2020年5月1日 1時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
あリくま▽.:・゜(プロフ) - 日向子さん» まさかまさかのこの作品にコメントありがとうございます!このお話は所々に「僕等がいた」のセリフがはいってますよ!笑 (2019年8月7日 17時) (レス) id: 47a220d252 (このIDを非表示/違反報告)
日向子(プロフ) - 遅ればせながら全て読ませていただきました!すごく感動しました。244で「僕等がいた」の言葉が使われていることに気づき、さらに涙が出てきてしまいました。大ちゃんがこんな風に幸せになってくれることを祈って日々過ごそうと思います(グダグダですみません) (2019年8月4日 11時) (レス) id: 50a15861ec (このIDを非表示/違反報告)
だいきんぐ★そな - 完結、おめでとうございます!凄く面白かったですし、感動しました。新たな命が生まれる前に終わってしまったのは、気になるところですが(笑)凄く楽しかったです!ありがとうございました! (2018年11月11日 19時) (レス) id: 587b88b8c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりちゃむ | 作成日時:2018年10月24日 23時

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