Bubble gum*Daiki.A*

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有岡「よかった。」



「お風呂沸かしますね」


お風呂を沸かす。




有岡「ねぇみてこれ！」


そう言って見せてきたのは左耳。


「あ。」



有岡「今でもずっとつけてるよ」


あの日渡したピアスだった。



「やっぱりそれ似合ってますね。」



有岡「俺も気に入ってる。本当にありがとう」



ありがとうを言うのは私の方だよって思う。
あの日大ちゃんが私にチケットをくれたから
最後まで見れたし
いつも美味しいご飯屋さんに連れてってくれるし
可愛いワンピだってくれた。

それに
こうして会いにきてくれた。

だからありがとうを言うのはわたしの方だよ。



「わたしの方こそありがとうございます。」



有岡「別に何もしてないけど？笑」



いいんです。
もう存在がありがたいですからね。


そんな話をしてるとお風呂が沸いて



「先にどうぞ」



有岡「いや、いいよ、先に入りなよ」



「いいんです。大ちゃんが先に入ってください。笑」



なんてお風呂の譲り合いをした。
でも



有岡「俺、下着買いに行ってくるから先入ってて。」


そう言われて



「あ、わかりました。じゃぁこれ」


ってカードキーを渡した。



有岡「ん。ありがとう。ちょっといってくる」



って春の夜空の下上着を羽織った大ちゃんは
買いに行った。



「ふぅ。」


脱衣室に行き服を脱いで
湯船に浸かる。




「はぁ。」


なんかため息ばっかり。
嬉しいけど緊張が本当にやばい。

布団1枚しかないし
私がソファーで寝るしかないなぁ。


なんて思いながらお風呂に入った。



お風呂から出ると
ソファーでスマホをいじる大ちゃんがいた。



「おかえりなさい」




有岡「ん。ただいま」



私、大ちゃんにおかえりって言った。
それにただいまって答えてくれた。



「お風呂どうぞ」




有岡「ん。ありがとう！借りるね！」


ってお風呂場に向かった。

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