Bubble gum*Daiki.A*

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驚きを隠しながら


「あけましたよ」


ってインターホンに言う。


しばらくしてピーンポーンってなって
鍵を開ける。



ガチャ


「どうぞ」


と部屋に入るなり

ギュッて抱きしめられた。


「ちょっ」



有岡「会いたかった。」


と一言つぶやく。



「私も。私もすごく会いたかったです。」



有岡「本当に会いにきちゃった」



嬉しかった。
会いにきてくれるなんて。
イライラしてたことなど忘れた。


「上がってください。」


と、部屋に通して
ソファーに座る大ちゃん。

大ちゃんの前に紅茶を出す。


「ごめなさい。今コーラきれてて。」



有岡「ん？全然大丈夫だよ！それよりさ

伊野ちゃんに会ったんだね」


伊野ちゃんって名前を聞けば
思い出す言葉。



「え？あ。うん。先週。」



有岡「俺は会えなかったのにいいなって思ってたとこ」


なんとなくだけど


「ご飯食べますか？」


って聞くと




有岡「え、あるの？」


「オムライスでよければ」


有岡「たべるっ！」


オムライスは彼の大好物だ。
たべるって言うに決まってるって思ってた。


「じゃぁ作りますね！」




キッチンに行って
やり途中の材料をまた切り始める。


静かな部屋に
包丁の音だけが響いた。

その時




有岡「あ。写真」



テレビ横の写真を見てる大ちゃん。



「あ、気づきました？笑

ちゃんとかえておきましたよ。」




有岡「えー嬉しい。ありがとう」


そう笑う彼は
私の大好きな笑顔だった。


いつまで伊野尾くんの言葉を気にしてたら
ダメだな。って彼の笑顔をみてそう思った。

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