小さな約束 *Daiki.A* (ページ7)

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あれから私達は小学校に入学した。

お互いの部屋に勉強机が来た。
赤いランドセル
黒いランドセル
黄色い帽子
真新しい教科書。

小さな体に大きなランドセルを背負って
毎日登校する。

有岡「あーあ。
僕Aちゃんと同じクラスがよかった」

「私も！」

残念ながらクラスは
1組と2組で別れてしまった。

幼稚園の時は
さくら組
ちゅーりっぷ組
ひまわり組って
三年間おんなじだったんだけどね。

「でもお隣さんだから！」

有岡「それじゃ家にいる時とかわんないじゃん！」

「別にいいじゃん～笑」

小学校に上がってから
大ちゃんはもっと人気者になった。

だけどこうして
登校するときに手を繋いで歩く。

今考えるとすごく
幸せなことだったんだなあって思う。

昇降口で
上履きに履き替える。
赤い上履き
青い上履き

すぐそこの教室まで一緒に歩く。

有岡「じゃぁまた後でね！」

「うん！またね！」

そう言って教室に入る。
すぐに
大ちゃんおはよう！って
女の子の声がしたり

大ちゃんやっぱり人気者なんだなぁって。

少し胸のあたりがチクってした。

この気持ちが
ヤキモチだったことを知るのは
まだ先のこと。