小さな約束 *Daiki.A* (ページ47)

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今年の運動会も2人でリレーの選手になって
大貴はアンカーで私たちの赤組が優勝した。

ほんのり夏の匂いと秋の匂いが混ざる9月。
運動会が終わって10月末には
修学旅行が待っていた。

自由行動の4人組は
もちろんいつものメンバー。

有岡「江戸村楽しみ～」

日光に行く修学旅行。
特に決めることもない。
自由行動は江戸村くらいしかないし
行き当たりばったり。

ホテルの部屋は蓮と一緒。
修学旅行の班決めが終わると次は
卒アルのクラスのページを書く。

やばい将来の夢・・・。

蓮「夢かぁー。

私はどーしよっかなぁー。

Aはどうするの？」

「え？やばい全然考えてない。困ってる」

蓮「私は幼稚園の先生」

「あー。にあう。」

みんな続々と提出して行く中

私は全然決まらなくて困ってる。

有岡「なに、まだ書いてねーの？」

大貴がきて

「うん。まじで困ってる。」

有岡「だから俺の嫁でいいじゃん。

貸して」

って紙と鉛筆を取り上げられた。

「なにかくの」

有岡「ん？」

スラスラ鉛筆を滑らす。

そこにかいたのは

俺の嫁。by大貴

と書いた。

「はっ？！なにしてんのっ？！」

有岡「夢きまってねーならいいだろ！笑」

って笑われて
結局ほんとにそのまま提出した。

「はぁーありえない。

あれ、あのまますられるんだよ。」

有岡「まだきにしてんのかよ！笑

誰もそんなの見ねーよ！笑」

「大貴はなんて書いたの？」

有岡「俺？俺は秘密」

「なんでよっ！」

有岡「卒アルもらったらわかるから」

「なにそれずる」

有岡「うるせ」

のちに卒業式にもらった卒アルには

Aを幸せにする

って書いてあった。

何度も何度もそれを読み返した。