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今日はお祭りの日。
前もって大貴からいけないって
言われてたしどうしようかなって
悩んでたところに蓮から連絡がきた。
春樹が体調崩していけなくなったみたいで
二人で行くことにした。



「ママ〜浴衣着せて〜」


母「今年は大ちゃんとは行けないのね」


「うん。最後だったのになぁー。」


母「戻ってきたらまた行けるよ」


「だといいけどさ〜」


髪の毛もやってもらって

夕方6時に家を出た。
お祭りの門の前で蓮と待ち合わせ。


蓮「A〜!」



「ごめん!おまたせっ!」


蓮「よし!行こっ!」


「うん!」


いろんな音楽が流れる

「私大貴にりんご飴買って行かなきゃ」


蓮「何気初めてだよね一緒に行くの」


「ね。」


蓮「毎年大ちゃんとだもんね!笑」


「まあねー!笑」


2人であれやこれや食べて


「お腹いっぱーい!」


蓮「私も〜」


最後にりんご飴と
私の大好きなわたあめを買って
帰ることにした。


「次はプールだねっ!」


蓮「うん!楽しみにしてるっ!」


「じゃまたっ!」


蓮「うん、またっ」



家路まで歩く。
カランコロンって下駄の音。

ヨーヨーとわたあめとりんご飴を持って歩く。
家の前に着くと人影があった。
うちの門の前で寄っかかってる。


「ん?大貴ぃ?」


有岡「よお。」


「なにしてるのっ?!」


有岡「ん?ストーカー?笑」


「え。きも」


有岡「うるせ。

早く終わったから待ってた。

あとさ、これやろうと思って」


って花火を見せてくる大貴。


「花火っ!やるやるっ!

あ。これ。買ってきたよっ!」

と見せたのはりんご飴。


有岡「あ、さんきゅー。」

玄関の前に座ってりんご飴を開ける大貴。


有岡「あーあ。行きたかったな。」


ってりんご飴を頬張る。


「私も大貴と行きたかったよ。」


有岡「うま。食う?」


「食う。」



有岡「浴衣。かわいいな。」


「ふ。ありがとう。」



有岡「花火やるべ」


「うんっ!」


花火に火をつける。
楽しいはずなのに全然笑えなくて


有岡「来年・・・。」



「ん?」


有岡「来年いけねーから

仕事休んででも行けばよかった。」



「なに。らしくないな。」


有岡「うるせ。」


線香花火の光と星空の光が
まるで別の世界に連れ去るような
そんな2人だけの空間が流れた。

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作者名:まりちゃむ | 作成日時:2018年8月27日 0時

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