小さな約束 *Daiki.A* (ページ4)

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夏が終わりやがて冬が来た。

「真っ赤なお鼻の～トナカイさんは～
いつもみんなの～笑い者～」

有岡「でもその年の～クリスマスの日
サンタのおじさんは言いました～」

毎年２人で歌いながら
クリスマスツリーを飾る。

ツリーは私たちよりも大きくて
上の方は手が届かないから
椅子に乗ってかざる。

飾り付けしてる大ちゃんをみあげて

「いつかこのツリーより大きくなるんだね私たち」

有岡「ったりめーよ！
こんなツリーなんて見下してやる。」

「はいてっぺんの星」

有岡「これは大仕事。」

てっぺんの星だけは毎年飾らせてくれない。笑

「大ちゃんはサンタさんになにおねがいしたの？」

有岡「僕は画面ライダーの変身ベルト！
Aちゃんは？」

「私は秘密のアッコちゃんのコンパクト。」

有岡「それ、大人になれるやつじゃん。」

「そーだよ！笑
私ははやく大人になりたい。」

有岡「どうして？」

「大人になって
ずっとずっとずーっと大ちゃんと一緒にいるの！」

有岡「僕も同じだよ！」

頬を赤らめる。

有岡「はい。電気つけて！」

パチって電源をオンにすれば
ツリーはキラキラ輝く。

「わぁ～きれーい！」

有岡「今年も上手にできたね！」

「うん！大ちゃんのおかげ！」

飾り終われば
私たちはまたコタツに潜り
うつ伏せになる。

有岡「そういえば今日僕ね
愛ちゃんに好きって言われたんだ～」

「そっかぁ。それでなんて答えたの？」

有岡「僕はっきり言っちゃったんだ。
Aちゃんのことが好きって」

「えっ？！」

有岡「でも大丈夫。
僕がプロポーズしたことも指輪のことも
言わなかったから！笑」

「あたりまえでしょ！笑」

有岡「指輪きつくない？」

「全然大丈夫だよ！」

有岡「やっぱりそれAちゃんに
似合ってるよ！」

「ありがとう！」

この指輪だけは
何があってもいつもすぐそばにあったんだよ。