小さな約束 *Daiki.A* (ページ21)

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あれから私達は
小学校5年生になった。

「大貴！クラス一緒！」

有岡「やっとかよー！これで
ほぼ一緒にいれるな！」

「うん！」

あれから
大貴のことを好きだった子達は
大貴から離れて行った。

後々春樹君から聞いた話だけど
はっきり私のことか好きって言ったみたい。

これで良かったのか悪かったのか。

大貴は
このクラスでも人気者だった。

有岡「クラスも同じで席も隣とか
ついてんなぁ。」

「嬉しい。」

有岡「俺も。」

しばらく席替えはないから
このまま大貴の隣。

授業中

有岡「なぁ」

「ん？」

有岡「手貸して」

「んっ。」

右利きの大貴と左利きの私。
授業中こうして手を繋いだりする。

有岡「なんか悪いことしてるみたい。笑」

「バレたら怒られるかな？笑」

有岡「どーだろ。笑」

こうしていると2人だけの世界みたい。

あれから大貴は学校によく来るようになった。

「大貴仕事は？」

有岡「最近は土日で終わらせてる！」

「そっかぁ。大丈夫なの？」

有岡「え？」

「体」

有岡「余裕！笑」

ピースサイン。

この頃から大貴は前髪を気にしにながら
首を振る動きをしだした。
この先この動きが大貴の癖になった。

どんな時も一緒。
もちろん家に帰ってからも。
大貴と一緒にいる時間が増えれば
増えただけ
また大貴を好きになる。