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あれから涼介は
Aの話をしなくなった。

僕も聞かないし裕翔も聞かない。
気になるか気にならないかって言ったら
気になる。
でも聞きたくない。

そんな複雑な気持ち。

もうすぐクリスマス。
涼介がAと付き合って
早いもので3ヶ月が過ぎる。


「ねぇ涼介」



山田「ん?」



「A元気?」


急に僕がAの話をするから
驚いた顔をした。



山田「え?まぁ元気だけど?」


「そ。ならいいんだ」


山田「なに急に」


「いや気になったからさ。」


山田「なぁ知念」


「なに?」


山田「Aちゃんのこと

どう思ってる?」


「どうって・・・」


山田「好きとか・・・」



正直に言ったら
そりゃ忘れられなかったのが本音だけど
そんなこと涼介に言えないし



「だから言ったじゃん。

僕はAに彼氏いたら諦められるって!笑」


なんて笑って返した。


冬休み直前

僕はバイト終わりに出かけようと
駅へ向かった。


「うぅーさーむっ」

吐く息は白く
あたりはクリスマスムード一色。

ピッと改札をくぐる。


電車が来るまであと5分。
ベンチに腰掛けて待つと
隣に黒い服を着た女の子が座った。
誰かと電話してるみたいで



「えー?大丈夫だよ。

また駅ついたら連絡するね」



あれ・・・この声・・・。


とふと隣を見た。
そこにいたのは



「A・・・?」




貴方「侑李くん・・・?」



やっぱりAだった。



「どっか行くの?」


貴方「あーうん。お墓まいり。」



「あ・・・。

今日命日なの・・・?」



貴方「うん。そう。今日。」



___まもなく2番線に電車が参ります__


とアナウンスが入った。


貴方「A電車こっちだから」



「あ・・・。」


僕のとは反対の電車だった。


貴方「またね」


と立ち上がってきた電車に乗り込んだ。


「あ・・・」


ピロロロロロロ


と発車の音。

僕の体は勝手に動いた。



「待って!」


とAの手を掴んで
電車に飛び乗った。


ごめん涼介・・・。

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あリくま▽.:・゜(プロフ) - たいやきさん» コメントありがとうございます!知念くんだったら・・・なんて考えるのがすごく難しくて・・・。笑でも楽しんでいただけてよかったです!よければ他の作品ものぞいてみてくださいねっ★ (2019年10月4日 16時) (レス) id: 47a220d252 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき(プロフ) - 私、他のグループ担なのですが、知念くんが主役の小説が読みたくなってこちらの作品に出会いました。知念くんが本当にかわいくて最後無事に結ばれたのが読んでて温かい気持ちになりました。これからも素敵な小説がかけますよう、心から応援しています! (2019年9月28日 23時) (レス) id: 2edd79c1bf (このIDを非表示/違反報告)
あリくま▽.:・゜(プロフ) - 宵の桜吹雪さん» 初コメントありがとうございますっ!どっちでしょうか〜。笑 作者もまだ悩んでる最中です笑 (2019年6月23日 21時) (レス) id: 47a220d252 (このIDを非表示/違反報告)
宵の桜吹雪(プロフ) - すごくおもしろいです。最終的にどっちとくっつくのかすごく楽しみです!更新頑張ってください! (2019年6月20日 21時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あリくま▽.:・゜ | 作成日時:2019年5月28日 18時

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