It’s my life 3

. ページ5

隆二side









『Aは、幸せですか？』



お兄さんの問いかけに俺は戸惑った









「幸せかどうかは本人にしかわかりません。
仕事柄、不安にさせてしまうことがたくさんあると思うんですが、Aは俺が幸せにしてあげたいです。彼女を生涯かけて守りたいと思っています。」









素直に思ってることを全部話した

実際に付き合ってから何度も不安にさせてきたけど乗り越えるたびに彼女でよかったって思うんだ









「………うん、合格！」







でっかい丸のポーズをとって笑顔なお兄さん

俺を認めてくれたってこと……？









「さっき玄関で俺が出た時に咄嗟にAのこと守ったでしょ？
あの時すでに『ああ、この人だな』って思ったんだよね笑」



「すいません
まさか誰か出てくると思わなくて…。」



「こっちこそすいません
驚かすつもりはなかったんです笑」









目の前でニコニコしながら話すお兄さんは笑い方がAにすごく似てる









「今市さん！俺、臣くんのファンなんです！
結婚式に臣くん呼んでくださいね？」



「……え？いや、結婚式って
Aの両親にもちゃんとご挨拶しないと…。」



「その辺はうちの両親なら大丈夫だと思います。
この短時間で今市さんのAを大切に思う気持ちが伝わってますから笑」



「今度、ちゃんと挨拶に伺います。
臣が好きならサインとかもらってきますよ笑」



「え！！本当ですか？是非お願いしたいです笑
あと僕、今市さんと1つしか変わらないんで、タメにしてください。
Aと変わらず大ちゃんって呼んでもらえると嬉しいです。」



「わかった。大ちゃんね！
俺のことは今市さんじゃなくて好きに呼んでね。
なんか堅苦しいから…。」



「じゃあ隆二さんで！
いや〜まさかAと隆二さんなんて考えつかなかったなぁ笑」









それもそうだな
妹の彼氏が芸能人だなんて想像もしない









「大ちゃんは今日Aのとこ泊まるの？」



「いや、ちょっと顔見にきただけなんで！
明日夜から勤務なんでもう帰ろうかな。」



「そっか、パイロットなんだもんね？
よかったら今度2人で食事でもしよう！」



「うん、是非！
じゃあ隆二さん、Aのこと頼みます。」









俺もこの短時間で大ちゃんがどれだけAのことを大切にしているかがわかった









.

.→←続々と

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す