印象 ページ8
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次の日、お昼、展望デッキにて、事情聴取なう…。
「で？何があったのさ、あの登坂広臣と話してるなんて！！！」
というわけで遠藤が気持ち悪くて、助けていただいた話をすると、
「いいなああああああああ！！！！」
「よくないよ、本当に遠藤気持ち悪かったんだから！まーちゃんだってミヤといい感じだったじゃん！」
「いや〜それにしてもあのイケメンの遠藤さんがねぇ、たしかにA可愛いもん。」
「そんな人だなん知らなかったからめちゃくちゃ怖かった。」
「あ！んなことより！！今市隆二の電話番号どうしたの！？」
「ああ〜、なんか捨てるのも怖くて手帳に挟んでるよ」
「かけてみなさいよ！昨日空港で案内したんでしょ？きっとAのキラースマイルにやられたんだな。うん、絶対そうだよ！」
正直このキラースマイルという社内での言い方は好きじゃない。
だってなんか人殺しそうじゃない？
別に作ってるわけでもないし、出会いと別れの空港ではお客様にいい気持ちで過ごしてもらいたいから。ただそれだけ。
「でも芸能人なんでしょう？それに私詳しくないし、電話かける用事もないし……。」
「んもう！貸せ！ワイがかけたる！！！」
まーちゃんの新キャラにツボっていると、いつのまにか紙を持って電話をかけている
「あ、もしもし〜、昨日はどうも〜、あ、いえ、一緒にいたもう一人です〜、はい、ちょっとまってくださいね〜！」
うん、いるよね、電話になると語尾伸びちゃう人
呑気に考えているとまーちゃんが電話を差し出して目で話せや！と訴えている。
仕方なく受け取り、
「も、、もしもし、？」
『聞こえてるよ笑 どーも！きのうは急に電話番号渡しちゃってごめんね笑
電話くるのずっと待ってたんだけど笑
俺さ、空港でトイレの場所まで教えてもらった今市隆二と言います。
三代目のボーカルやってます。よろしく！』
いや、なんか、一気にたくさんの情報がきて反応ができない。
「あ、はい、あの、Aです。どうして電話番号をわたしに？」
「えー、だって、Aちゃん、ゴオオオォォォーなんだもん！」
え？
そのときちょうどB787が離陸したエンジン音のせいで肝心な部分が聞き取れなかった。
「あの、すいません、なんて言ったか、ビュオオオォォー」
今日は風が強い。笑
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作者名：コロイド | 作成日時：2018年3月28日 5時
