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もう目を見ていられなくなって顔を隆二さんの胸に再び埋める
「私、面倒くさい女です。」
「そんなことない。」
「仕事の時間不規則だし。」
「お互い様だよ。」
「仕事が好きすぎて隆二さんのこと忘れることがあるかもしれません。」
「たくさんかまちょするね。」
「すぐ泣くし、愚痴言っちゃいます。」
「全部受け止めるよ。」
「……隆二さんのお仕事に詳しくないです。」
「俺もAちゃんのお仕事よくわからない。」
「お休みの日は1日中だらだらしてたい。」
「たまーに出掛けようね？」
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「こんな私でもいいですか？」
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「そんなAがいいんだよ。」
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そういう彼の顔を見上げると目を合わせてくれた。
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そして、触れるだけのキスをした。
ロビーの話し声が少し聞こえる柱の陰で
髭が顔に当たって少し痛かったけど
付き合うことになった2013年12月4日
世界で一番幸せな時間でした。
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「へへっ、なんか照れるね。Aちゃんがはじめて下の名前で呼んでくれたし！」
「そういう隆二さんだって、私のこと呼び捨てしてたじゃないですか！」
「あ、バレたか笑
この勤務何時に終わるの？」
「朝の4時です。あと1時間半くらい。」
「なら俺待ってるよ。終わったら連絡して？」
「え？隆二さんお仕事は？」
「隆二さん、明日…あ、今日か！今日のお仕事夕方に会議だけなんです！」
「おお！お疲れ様です笑」
「だーかーらー！俺んち来て…？」
「……わかりました。あと1時間半頑張ります！」
「よし。」
そう言って彼は頭を撫でてくれた。
うん、ミヤとは違う。
私やっぱり隆二さんが好きなんだ。
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残りの勤務中考えることはひとつだけ。
一応人目のつかない陰ではあったけど、あんなところでキスをしてしまってよかったのか……？悶々と考えていた。
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作者名：コロイド | 作成日時：2018年3月28日 5時
