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「はあ？知らないわよ！こうやってお金取るために儲けるためなんじゃないの！？」
「いえ、ここで預けた荷物は後ろのベルトコンベアを通じてグランドハンドリングスタッフへと届けられます。」
「お預かりした大切なお荷物を飛行機まで運び、飛行機の限られたスペースにパズルのように重量を考えて詰めるんです。」
「飛行機が傾いたり、墜落しないように、重さを考えて。」
「だからこうしてここで重量を確認する必要があり、制限する必要があります。
もしここでお客様を見逃して飛行機が墜落した、なんて笑えないですよね。」
「……………、、わ、わかったわよ！払えばいいんでしょ！払えば！」
はい、勝ったー！笑
「ご協力ありがとうございます。素敵な旅にしてください。」
ふう。
こういうなんでかわからないお客様に対しては理解していただく説明をしなければならない。
もちろん、なに屁理屈言ってるんだー！って怒る方もいるから見分けが必要。
飛行機は簡単に飛ばない。
全ての部門がチームとなって動かなければ。
-ザザザザザッッ-
今日は無線がよく入るな〜
函館空港の吹雪の影響で、関空からダイバートで成田にやってくるみたい。
【ダイバート : なんらかの影響で目的地に着陸できない飛行機が別の空港へ着陸すること】
ダイバートが起きるとなにが大変かって、
お客様の怒りを鎮めるのと、振替え便を用意すること。
積まれていた荷物やお客様を全て違う便に移さなければならない。
今日も忙しくなるぞ〜〜！！！！
「ねえ、ねえ、おねーさん」
「どうしたの？」
振替え便の用意を待っている間に5歳くらいの男の子が話しかけてきた。
「どうしてヒコーキここでおりたの？ぼく、はやくほっかいどーいきたい！」
「北海道はね、吹雪で着陸が危ないんだって。だから、吹雪がおさまるまでこの空港で待って、さっきとは別の飛行機に乗って北海道へ行くんだよ。」
「えーーヒコーキかわっちゃうのー？」
「でもね、僕が今から乗る飛行機は、B787といって、最新のすっごい飛行機なんだよ！」
「え！？そうなの！なんかのるのたのしみになってきたーーー！！！」
ふふ、
小さい子は可愛いなぁ、
勤務途中に癒しが入った。
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作者名：コロイド | 作成日時：2018年3月28日 5時
