マリオネット Daiki.A 【HPB企画】

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結局昨日は午後の授業は受けられなかったし、ノート写させてもらわなきゃな。


でも面倒だな、なんて思いながらスリッパに履き替える。


大貴「あ、おはよ！」


A「ん...熱、は？」

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大貴「あ、平気！全然元気！！」


よかった、って笑って心配してくれたのか、って...


また勝手にいいように思おうとしてたりしたらダメだ。


大貴「Aも昨日のノート取れなかったよね？伊野ちゃんにでも貸してもらって...」

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慧「大ちゃ〜ん！！昨日あのままぶっ倒れて死んじゃったかと思った！」


大貴「勝手に殺してんじゃねえよ。」


慧「生きてる？息してる？」


大貴「してるしてるから！ノート見せて。」

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Aと2人でせっせか授業中も伊野ちゃんに借りたノートを写して。


先生にバレて怒られたのは俺だけだったけど。


慧「大ちゃんは要領が悪いからな〜。」


大貴「悪口かよ。」

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お互い今日は購買でパンを買う日で、少し離れたところにAが立っている。


慧「先買ってるね〜。」


伊野ちゃんは並ばせておいて、Aの元へ駆け寄る。


大貴「珍しいね。購買。」

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A「えっ！......忘れ、ちゃって。」


誰か待ってたりしたのかな。


一瞬だけ期待を秘めた目に見えたけど。


大貴「そっか。伊野ちゃんが買ってきてくれるから、一緒に...」

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バチ、と2階の渡り廊下からこっちを見下ろす山田と目が合った。


Aと話してたらまたなんか言われるかな。


大貴「あ、ごめん。余計なこと...」


A「...行かない、で。」

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ブレザーの裾が掴まれる。


何事もなかったかのように過ぎ去っていくアイツ。


大貴「え？」


Aのその表情は、ホッとしてるのか、なんなのか。

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