マリオネット Daiki.A 【HPB企画】

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何を根拠にそんなこと言うんだよ。


大貴「ただの噂だろ。人の噂はなんとかっていうじゃん。」


慧「75日ね。」


大貴「あれ、そんな長かったっけ。」

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噂なんてデタラメなことの方が多いんだから。


しかもこんな出会って間もないのにそんな勝手に噂立てられたりしていい気分じゃないだろ。


俺はそんなの信じないし、信じたくない。


...もっともどんな噂かは知らないけど。

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大貴「有りもしないこと勝手に言われちゃかわいそうだろ。」


慧「でもさ、なんもしてない子が入学早々変な噂立てられると思う？」


核心を突かれて言葉が詰まる。


別に知り合いでもないのに肩を持つ俺も俺だ。

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伊野ちゃんの言い分にも一理ある。けど...


慧「あ、先生来た。」


「このクラスを担任する薮です。」


カッカ、と白いチョークで名前を書いた薮先生。

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慧「薮っちセンセーだね。」


大貴「バカ。こっち見たじゃねえか。」


コソっと話したのがバレたのかこっちを見て目を細めて笑う。


宏太「じゃあ手始めに隣の人と自己紹介しておこう。」

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人見知りするタイプじゃないものの、隣の席の子があの子なだけあって変に緊張する。


...だって未だ一回も目合ってないし。


周りが自己紹介をして若干騒ぎ立てる中、ここだけ異空間。


大貴「あ、...えっと。」

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とりあえず、話しかけなきゃ。


大貴「...有岡大貴、って言います。」


「......。」


...え？話しかけてんのに無反応ってありなの？

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大貴「君の名前は？」


「.......。」


無視。至って無視。


聞こえてるの？ってくらい無反応な彼女に違和感。

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なんだこれ。


どうすればいいんだよ。


大貴「あ....よろしく。」



どうすればいいんだよ...！

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