俺らのマンネはイルボンCARATに夢中 2

43 TH ページ2

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ちょっとトイレ行ってくる、と伝えて売店の隣の方へ行き人が全くいないその売店を横目で見ると、




…物凄く泣きそうな顔のヌナを発見。




ていうか涙浮かべてない？何してんの、ヌナ。













TH「ヌナ、どうしたの？」



「あ、テヒョンさん…時間少しかかりそうだから飲み物買って来て良いと許可貰ったので…」



TH「ふーん？ていうか、敬語いらないってば」



「外では使わせて頂きます。」













来て大丈夫でした？なんてヌナが慌てるけど客はヌナしかいないし、店員さんも恐らくK−POPなんて聞かないであろうおじさんだ。




まぁ、一応顔は隠してあるし平気だと思うけど早く戻らないとダメか。














TH「ヌナ、それ買って戻ろう？」



「うっ…は、い、」



TH「あ、それも買ってく？暇つぶしに良いし」













移動時間は多分長いだろうから雑誌の類はあっていいかも、と思ったらヌナがまた眉を垂らして首を横に振る。













「この雑誌、言い値で買ってもいい程欲しいんですけど諦めます。」



TH「何で？そこまで欲しいなら買えば……」













スッ、とヌナが表紙を見せて俺も黙る。



うーん。よりによって、今それか。



ヌナは仕事優先するタイプだから泣きながらでも、グギのワガママに付き合うんだろうなー…












TH「それ、流石に買ったらジョングクがね」


「だ、大丈夫です。そういう約束なので。…アッ、バーノンっ…！」


TH「ヌナここで泣き崩れないで。」











戻した瞬間項垂れてるけど、ヌナも割と体に出るよね。




……でも、元々セブチのペンな訳だし応援したい気持ちを我慢するのは違う気がする。










TH「…ねぇ、ヌナ。ごめん。レジまで行けないから俺の分も買って来てくれる？」



「あ、はい…！今すぐに！」



TH「お金は後で渡すからよろしくね。」



「んっ！！？」













俺とその雑誌を見比べて口をあんぐり開けるヌナ。












「お、怒られますよ、ジョングクさんに！」



TH「だから言ったじゃん。俺の分買って来てって。それ俺の雑誌だから後で一緒に読もうよ」










ね？なんてヌナが断れないの分かってるけど聞く。



堂々とSEVENTEENの文字だけ見える雑誌を大事そうに抱えてヌナは目を潤ませる。



それから瞳を幸せそうに細めて。









「っ…すみません。今すぐ買って来ます！」


TH「ん！」

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