五十一話 ページ5
A視点
姫父「まさかこうやって娘が紅財閥の御曹司と結婚できるとは嬉しいね。」
姫母「これで私たちの生活も安泰ね。」
いらなくなったから捨てたくせに、都合のいい時だけいい両親を演じているこの人達。
姫父「俺がバージンロードを一緒に歩くからな。あぁ、楽しみだ。」
楽しみなんて、今の私にはない。
むしろいいように使われる自分を想像して絶望的を抱いた。
姫母「最高の式にするわよ。紅財閥と姫寺家のためにね。」
わかりやすい作り笑いをするこの人。
何故だろう…今になって何かが頭の中に入ってくる。
嫌な記憶＿＿＿
閉じ込めていた記憶＿＿＿
＿＿＿閉じ込めていた、記憶？
貴「っ…！」
ｶﾞﾀﾝｯ！
姫母「A？どうしたの？」
私は椅子から立ち上がった。
何かが頭に流れてくる…
映像…
昔の自分の姿…笑う母…笑う父…
＿＿＿冷めた目で見る両親＿＿＿
貴「あの、日、のっ…」
捨てられた日…
どうして、今になって思い出したのか…
閉じ込めていたのに…思い出したくなかったのに…
姫父「A？」
父親の手が真っ直ぐ私に向かってくる。
私は反射的に
ﾊﾞｼﾝｯ！
姫父「！」
手を払った。
貴「おも、いだした…全部…あの日のこと…忘れた日から…！」
夫妻「！」
2人の顔がみるみる青ざめていく。
全てヒロ兄ぃが話したとおりだった。
だけど違った＿＿＿
貴「貴方達は…全て計画していたんだ…私を捨てることも…いや、私が生まれた日から全部…全部計画して私を捨てたんだ…！この日のためだけに！」
そうこの人たちは、私が生まれた日に全てを実行しようとしていた＿＿＿
私が、紅財閥の妻となることを＿＿＿
貴「私は全てがショックで記憶を失った…捨てられたからじゃない…全てを知ってしまった日に自分の記憶を封じ込めたんだ！思い出したくなかったから！嘘であってほしいと思ったから！でも…貴方達は…！」
私は膝をついた。
すると
姫父「＿＿＿バレちゃ仕方ねぇな。」
貴「！」
姫母「はぁ。記憶を失ったと聞いたからこうやって準備してきたのに…」
両親は豹変した。
父親はタバコを取り出し、母親も顔を変えた。
姫父「記憶を取り戻したとこで悪いがこの計画を終わらせるわけには行かない。」
父親の手には光る鋭い何か…
注射だった＿＿＿
姫母「悪いけど大人しくしてね。紅さんにはバレたくないの。」
そう言って父親は、私の首に
ﾁｸﾘ
注射を刺した。
私の意識は薄れていった。
助けて一郎太
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まりん(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます！とてもいいご意見感謝致します！考えてみます！ (2020年3月20日 0時) (
レス) id: dd6a692f43 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - この話のイナズマイレブンGO編を書いてみては、いかがですか？ (2020年3月9日 23時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
まなぽん - 続きの話楽しみに待ってます♪ (2018年7月1日 21時) (レス) id: c08068ed34 (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - まなぽんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！！ぜひ完結までお付き合いください！！ (2018年7月1日 20時) (レス) id: 7680a40a79 (このIDを非表示/違反報告)
まなぽん - 凄くドキドキが伝わってくるとても良い作品ですね！大好きになりました♪これからも頑張って下さい！応援しています♪ (2018年7月1日 15時) (レス) id: c08068ed34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりん | 作者ホームページ：
作成日時：2018年6月19日 18時
