★ステージは宇宙 ページ42
茉優side
「ねぇ見てみて！曇ってるのに明るいよ！」
開演時間が近づき、ステージの脇で待機している私たち。
舞台袖から観客席をのぞいた陽夏が、はしゃいだ声を上げた。
「本当だわ……眩しいくらい」
手招きされて、私ものぞいて見る。
そこには、バラ色とオレンジのサイリウムが眩く輝いていた。
私のイメカラがローズなので、サイリウムはバラ色。
陽夏のイメカラはサン・オレンジなのでオレンジと、
ファンの皆の間でいつの間にか定着している光景だった。
「綺麗だね」
目を細めて、陽夏が笑う。噛み締めるように呟かれた声。
それに頷いて、私は強く瞳を閉じた。
香織さんが物販でレインコートの販売を掛け合ったり、
カリンちゃんとミレイちゃんが物販のスペースを開けて
レインコートを並べてくれたおかげで、
急だったにも関わらず皆がレインコートを着ている。
私と陽夏もトモスタやキラキラッター、トモラインで
レインコートの持参をお願いしたのだが、
それを見たファンの皆がそれを拡散してくれたり、
余計にレインコートを持ってきて配ってくれたりと、
本当にたくさんの人に助けられた。
そして、雨なのに会場は満員。
自然と口角が上がってきて、ともすれば泣きそうになるほど、
私は本当に感動していた。もちろん、夜月茉優は皆の前で
泣いたりはしない。常に笑顔でいるけれど。
「日山さん、夜月さん、時間です。
思いっきり楽しんできてください！」
後ろから聞こえたスタッフさんの声で目を開けて、
笑顔を浮かべてクルリと振り返る。
「はい！ありがとうございます！」
「ありがとうございます！頑張りますっ！」
そして、陽夏と２人で、ステージへと飛び出した。
こういう大事な時、私たちの間に言葉はほとんどない。
言葉なんか超えたもっと深いところで、繋がっている。
そう、信じているから。
「日山陽夏です！」
「夜月茉優です！」
「私たち、Rising Universeです！」
私と陽夏を、大歓声というドレスが包む。
期待に輝く無数の星のような瞳が、私たちを見つめる。
その瞬間、私のBPMがみるみる高まっていく。
陽夏の頬も、興奮で赤く上気している。
「今日は足元が悪い中、私たちのステージに
お越しくださりありがとうございます！」
「絶対後悔させないから、最後までよろしくね！」
さぁ、始めよう。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレソング♪
新たなるステージへ(I Believe)
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茉凜(プロフ) - ルンってきたさん» ありがとうございます〜。受験生なので毎日は無理ですが、細々とマイペースに更新できたらと思っています。もしよろしければ、これからもお付き合いください！ (2019年5月10日 18時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
ルンってきた - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 5511db2e34 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
みらら - 面白いです！ストーリーも素敵です。尊敬します！頑張ってください！ (2019年4月17日 21時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 茉凜さん» これからも頑張ってください。応援しています！ (2019年4月17日 17時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年2月16日 9時
