★後悔 ページ15
「曲調べに特化、って言っても、
そんなに余裕ないよ？」
涼やかな目をつり上げるミレイ。
「時間がないからこそ、きちんと
調べた方がいいと言っているんです！」
拳を握って言い返す私。
お互いにらみ合って…、
目を背けたのはミレイだった。
あっそう、と冷ややかに呟いて、身を翻す。
「じゃあ、勝手に決めてよ。
そういうの得意なのはそっちでしょ。」
そっぽを向いたまま素っ気なく言い放ったミレイは、
そのままカバンを掴んで部屋を出て行ってしまった。
やや叩きつけるようにして閉じられた扉は、
大きな音を立てて私の前で閉まる。
今ならまだ間に合う。今なら追いつける。
早く謝って、一緒に考えたいって言わなくちゃ。
頭ではそう思うのに、私の足は動かない。
だって、出て行ったのはミレイだから。
私は考えを言っただけだから悪くない。
心の中で無理やりそう言い訳して、
私はミレイの事は気にしないように務める。
もちろんうまくいくはずがなくて、
最初の怒りが冷めると、後悔ばかりが溢れた。
さっきまで、素敵なステージにしようと
二人で誓っていたのに。どんなドレスを
着ようかと、笑って悩んでいたのに。
たった一瞬で、こんな事になるなんて。
陽夏ちゃんは相性がぴったりなんて言ったけど、
全然ぴったりなんかじゃない…。
そう思うと悲しくなって、涙がこぼれる。
ふと窓から外を見ると、ジャージに着替えた
ミレイが走っていた。
良かった。まだ、学校にいる。
ホッと、安堵のため息がこぼれた。
そうとわかれば、後は動くだけ。
今すぐミレイに謝りにいこう。
そう決めたのに、十分経っても私は
グズグズと部屋の中を歩き回っていた。
どう言えばいい？どうすれば仲直りできる？
まるでメビウスの輪のように、頭の中を
同じ疑問が回る。
でも、行かなきゃ。
本日何度目かの決心を固め直して
勇んで扉を開くと、誰かにぶつかった。
女子らしからぬ声を出しかけて、慌てて飲み込む。
フッと目線を上げると、そこにいたのは…。
「ミレイ…。」
今一番会いたい人物にして、
今一番会いたくない人物。ミレイだった。
ミレイも驚いたようで、目を丸くしている。
次の瞬間、気まずさから二人同時に目をそらす。
頑張れ私！勇気を出せ私！
心の中で必死に自分を鼓舞しているとき。
「あのさ！」
ほとんど怒鳴るように、キッと顔を上げた
ミレイが言葉を放った。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレソング♪
新たなるステージへ(I Believe)
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茉凜(プロフ) - ルンってきたさん» ありがとうございます〜。受験生なので毎日は無理ですが、細々とマイペースに更新できたらと思っています。もしよろしければ、これからもお付き合いください！ (2019年5月10日 18時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
ルンってきた - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 5511db2e34 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
みらら - 面白いです！ストーリーも素敵です。尊敬します！頑張ってください！ (2019年4月17日 21時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 茉凜さん» これからも頑張ってください。応援しています！ (2019年4月17日 17時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年2月16日 9時
