★決意 ページ13
「「出させて頂きたいです。」」
私とミレイの答えがピタリと重なる。
思わずミレイの方をチラリと見ると、
ミレイは少しだけ微笑みを浮かべて頷いた。
「そう、頑張ってね。」
答える香織さんの言葉は軽いけれど、
安堵と喜びが滲んでいる気がする。
香織さんはともレコTVの台本を
私たちに渡すと、先程と同じように
説明をしてくれた。
「ともレコTVも、前半はあなたたちと
Love Me Tearのトーク。
そして後半は、カリンとミレイの
ユニットステージを予定しているわ。
ステージの曲は自由に決めていいそうよ。」
台本と共に渡された資料を、香織さんの
言葉に合わせて捲る。確かに、“神城カリンと
明日香ミレイのユニットステージ”と書いてあった。
「アタシたちはフレンズじゃないのに、
なぜユニットステージでなんですか？」
ミレイの言葉に同感だ。しかし、
心の奥ではわかっているような気もした。
否定してくれますように、と思いながら、
香織さんを見る。
香織さんはいいにくそうに口を開いた。
「まあ…。遠慮なく言わせてもらうと、
視聴率の為ね。あのダイヤモンドフレンズの
妹二人が、ユニットステージ！
この前のお披露目ステージでそれぞれに
良いパフォーマンスを披露しただけあって、
興味を持つ人は多いでしょう。」
香織さんの答えは、私の思っていたものと
寸分違わなかった。ミレイも、やっぱり…。
というような表情をしている。
「でも。」
ぽつりと呟いた私を、二人が
不思議そうに見てくる。私は続けた。
「もしそうだとしても、私は出させて
頂きたいです。ミレイとのステージを
求められているのなら、その想像を
上回るパフォーマンスをするのみです。」
アイドルとして活動すると決めた以上、
いつまでもお姉様を避けるわけにはいかない。
何より、私自身がお姉様と話したいと
思っていた。私がアイドルになってからも
お姉様は相変わらず忙しく、ほとんど
家に帰っていない。つまり、きちんと
話せる時間が無かったのだ。この番組に
出演すれば、嫌でもお姉様と話すことになる。
だから、出てみたかった。
私の表情から、ミレイが何かを読み取ったようで。
「アタシも全力を尽くします。」
力強く、そう宣言してくれた。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
アイカツに視聴率って…。メタすぎる。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレソング♪
新たなるステージへ(I Believe)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉凜(プロフ) - ルンってきたさん» ありがとうございます〜。受験生なので毎日は無理ですが、細々とマイペースに更新できたらと思っています。もしよろしければ、これからもお付き合いください！ (2019年5月10日 18時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
ルンってきた - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 5511db2e34 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
みらら - 面白いです！ストーリーも素敵です。尊敬します！頑張ってください！ (2019年4月17日 21時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 茉凜さん» これからも頑張ってください。応援しています！ (2019年4月17日 17時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年2月16日 9時
