★フレンズ ページ2
お披露目ステージの
次の日、学校に向かうと、
下駄箱に大量の手紙が
入っていた。
「何でしょうか…？」
思わず呟く。
もしかして…告白？
そんなアホなことを
考えて、一瞬でそれを
打ち消した。だって、
ここは女子しかいない。
ミレイみたいなかっこいい
女の子にならともかく、
私のような人見知りに
そんなことある訳ない。
でもそう考えると
益々わからない。
この手紙は何だろう。
その答えは、教室に
行ってわかった。
「手紙読んでくれた？」
「私のも読んだ？」
「誰にするの!?」
「もちろん私だよね？」
クラスメートたちが
次々と言葉を
畳みかけてくるが、
私にはわからない。
「えっ、と。
何のことでしょうか？」
恐る恐る尋ねると、
１人の子が手紙を
差して言った。
「それ全部、フレンズの
お誘いだよ。」
「あぁ、フレンズのお誘い…
って、え？私とフレンズを
組みたいという事ですか？」
脳の処理が追いつかない。
だって、私とこの子たちは
まだほとんど話したことが
ないはずだ。それなのに、
いきなりこんなに
お誘いが来るなんて…。
困惑していると、
さっきとは別の子が
私に言った。
「だってカリンさん、
ラブミーティアの妹だし、
実力もあるから。
カリンさんと組んだら、
ダイヤモンドフレンズに
なれるかもでしょ？」
そういうことか。
私は納得すると同時に、
少し寂しくなった。
まだ、この子たちは
私のことをラブミーティアの
妹としか思っていないんだ。
だったら、断らなくちゃ。
こんなの、私も相手も
得しない。相手のことを
大切に思ってこそ、
真のフレンズだ。
実力や肩書きだけで
選ぶなんておかしい。
「ごめんなさい。
お気持ちはとても嬉しいの
ですが、性格の相性が
合ってこそ、素敵な
フレンズになれると
思うんです。だから、
今はごめんなさい。」
深く頭を下げると、
周りの子たちは
がっかりしたように
ため息をついて、
私から離れていった。
それとほぼ同時に、
教室にミレイが
入って来る。
すると、さっきの
女の子たちは
ミレイにも寄っていった。
その子たちがミレイに
声をかける前に、
ミレイは口を開いた。
「アタシは誰ともフレンズ
組まないから。ごめん。」
教室に、気まずい空気が
漂う。丁度その時、始業を
知らせるチャイムが鳴った。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレソング♪
新たなるステージへ(I Believe)
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茉凜(プロフ) - ルンってきたさん» ありがとうございます〜。受験生なので毎日は無理ですが、細々とマイペースに更新できたらと思っています。もしよろしければ、これからもお付き合いください！ (2019年5月10日 18時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
ルンってきた - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 5511db2e34 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月18日 17時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
みらら - 面白いです！ストーリーも素敵です。尊敬します！頑張ってください！ (2019年4月17日 21時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 茉凜さん» これからも頑張ってください。応援しています！ (2019年4月17日 17時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年2月16日 9時
