ダイヤモンドの輝き超えて ３

未来形のアイドルへ☆ ページ8

アイカツシステム前で、ミレイと向かい合う。


「あの２人に、一本取られちゃったね」


ミレイは苦笑しながらもすっきりした表情を浮かべて、

そんなことを言った。


「そうですね。でも、次は私たちが最高の愛カツで、

　お姉さまたちから一本取っちゃいましょう！」


私はミレイにそう返して、アイカツカードを取り出す。

スカイブルーリンクコーデ。スカイブルーの爽やかな色と、

差し色の深く綺麗なマリンブルーが素敵なコーデ。

私を見て頷いたミレイも、カードを取り出した。

ミレイのコーデは、マリンブルーリンクコーデ。

海のような深いブルーがミレイの赤毛によく映える、

かっこいいミレイのスタイルドレスだ。


２人で手を固く手を握りあった後、

私たちはそれぞれ、しっかりと前を見つめる。

そして。


「輝く未来へ羽ばたいて！」


「全速力で突き進む！」


アイカツシステムへと続く道を、真っ直ぐに走った。

アイカツパスをかざして、アイカツカードをセットする。

ダイヤ型のそこに全てのカードをはめ込むと、

フィッティングルームへの扉が開く。

そこに飛び込んで、私はコーデに着替えた。

そして、ミレイとしっかり手を繋いで、

真っ直ぐにステージに飛び出した。


♪『Popcorn Dreaming』


ローラさんのパートはミレイで、

ゆめさんのパートは私なので歌い出しは私から。

流れてきたメロディーに、声を重ねる。

意識しなくても自然と笑顔になっていた。

間奏のダンスも、ポップコーンみたいになるように、

ミレイと全力で飛び跳ねて弾ける。

楽しくて楽しくて、しょうがなくて。

大好きな人とステージをするということが、

こんなにも素敵だなんて知らなかった。

いよいよ曲がサビに入る。

私の声とミレイの声が重なって、どこまでも

空高く駆けめぐっていく。

そして、いよいよ“あの時間”！

フレンズの大先輩であるRising Universeに

手伝って貰いながら、スターハーモニーの

トランポリンで何度も練習したあれ。

私とミレイは目だけで合図をしあい、

トランポリンで空高く跳ね上がった。

[アピール]フレンズマーチ

ミレイと手を繋いでアピールを決め、

曲は最後フィナーレを迎える。

そこから見えた景色は、ソロステージとは

全く別の、新しい輝きとときめきだった。

例えるなら、あの日ミレイと見た水平線のような。

私は興奮に胸をポップコーンのように弾ませたまま、

ミレイとお姉さまたちの元へ戻った。

違って、キラキラ→←愛カツ！

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Suger Melody(友希あいね)

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