ともレコTV ページ3
「2人が出演するともレコTVが、生放送になった」
私とミレイの初バラエティであるキラキランウェイ。
その収録終わりに香織さんからそう告げられて、数日が経った。
いよいよ今日は、そのともレコTVの生放送日だ。
聞いたときには驚いたけれど、私とミレイの心は同じ。
今更オファーをキャンセルすることなんて、考えもしなかった。
生放送になった理由は、お姉さまたちの帰国が
収録予定日に間に合わなくなってしまったから。
ダイヤモンドフレンズの2人は海外の仕事も多い。
飛行機トラブルや仕事が長引いたりすることで
収録が延期になるのは、よくあることなのだ。
私とは次元が違いすぎてイメージが沸かないけれど。
「よろしくお願い致します!」
「よろしくお願いします」
私とミレイは先にスタジオ入りをして、
衣装やメイク、マイクのチェックをした。
その後は、時間ギリギリまで台本の読み合わせ。
ミレイと向かい合い、台本の内容を確認していく。
私とミレイの台本は注意点や話す内容を書き込んだせいで、
もう真っ黒でくたびれている。
他の人から見たら汚いかもしれないけれど、私にとっては努力の証。
誇りにもなったし、自信にもなった。
「一旦、休憩にしよっか」
台本を最後まで読み合わせたところで、ミレイが言う。
私1人だとついつい続けすぎてしまうのだけれど、
ミレイはやりすぎないように止めてくれる。
私は素直に頷いて、ペットボトルの蓋を開けた。
「お姉さまに会うのは久しぶりなので、緊張します」
「アタシも。日本にいても、家に帰ってこなかったりするし」
台本に書いてある出演者一覧の、神城カレンの部分を
指でなぞりながら私は呟く。
姉に会うのに緊張なんておかしいかもしれないけれど、
私にとっての神城カレンは、お姉さまと言うより雲の上の人。
同じ場所にいるのに、遥か上にいるように思える
お姉さまと話すとき、私はいつも緊張してしまう。
「でもアタシは緊張しないな」
私の言葉に深く頷いて同意したミレイは、
少しの間を置いて今度はそう言った。
緊張しない、という言葉に少しだけ驚いて、
私は台本から目を離してミレイの顔を見た。
「だってアタシはアタシだし、そうやって胸を張れるだけの
努力は積み重ねてきたから。だからカレンも自信持って」
ミレイの力強く温かい言葉に、堅くなっていた心が解れていく。
「はい!」
頷いて、私は頭から不安を追い出した。
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茉凜(プロフ) - かなこさん» 嬉しいです…!頑張ります! (2019年10月25日 0時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 文才が・・・めっちゃすごいです!更新頑張ってください! (2019年10月14日 16時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - さらさん» 文章の表現!!一番気を使っている部分なので、褒めて頂けてとても嬉しいです!大好きなんて言われたら、もちろん頑張っちゃいますよ!ありがとうございます! (2019年8月17日 22時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 文章の表現がすごくて大好きになりました!忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい! (2019年8月17日 22時) (レス) id: dce6a31fb2 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます!可愛いですよね!すごく気に入ってます。更新頑張ります! (2019年8月9日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉凜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時:2019年8月7日 19時