トモスタグラム ページ12
「ねぇねぇ、４人でトモスタに載せる写真撮らない？」
生放送が終了して、そう言ってきたのはミライさん。
撮らない？なんて聞いてはいるけれど、
その手にはしっかりアイカツモバイルが準備されていて、
撮る気満々な事がうかがえた。
ミライさんと写真なんて光栄なので、もちろんですと
返事をした私に対し、ミレイは嫌だの一点張り。
「何でよ〜、写真くらいいいじゃん」
ミライさんの言葉に私が同意すると、
ミレイは心底呆れたような表情でミライさんを見た。
「だってこの人、写真の度に変顔要求してくるんだよ？
アタシ変顔なんてしたくない。別にチガカワ興味ないし」
バッサリと一刀両断して若干ドヤ顔になるミレイに、
お姉さまと２人で思わず苦笑する。
そしてミライさんは、ミレイのドヤ顔という
わずかなチャンスを見逃さなかった。
シャッターを押すのカシャ、という音で、
ミレイが切れ長の目を丸くして振り返る。
「何で写真撮ってんの！？消して！」
「もうアップしちゃうもんね〜」
突っかかるミレイを軽くあしらいながら、
SNS慣れしたミライさんの指が電光石火の勢いで動く。
そして。
「ほら！」
アップし終えた写真を、ミレイの鼻先に突きつけた。
「なっ……！？消して、今すぐ！
アタシの承諾なしで勝手に上げないでよ！」
驚きから大きく目を見開いたミレイは次の瞬間、
ブリザード並みの冷ややかさでミライさんを睨む。
でも瞳はブリザードでも顔は燃えるように真っ赤なので、
実を言うとあんまり怖くはなかった。
「無理で〜す。もしかして〜、ミレイ知らないの？
上げた写真は削除できないんだよ？」
勝ち誇ったように笑うミライさんの言葉は、嘘だ。
トモスタのアカウントは開設していないとは言え、
基本の操作や仕組みなどは知っている私はすぐにわかった。
でも……ミレイは多分、絶対にわからないだろうな。
トモスタの仕組みどころか、ココちゃんさえ使わないんだから。
「なにそれ。……今度載せたら許さないからね！」
案の定、ミレイはその言葉をすっかり信じた。
これ、どうすればいいんだろう？
本当の事を言うべき？黙っておくべき？
「ミライ？」
私が悩んでいると、隣でお姉さまの声がした。
溢れ出る怒りを無理に優しさで包み込んだみたいな、
お姉さま独特のお怒りモードの声。
……これはまずい。
瞬時に私はそう判断し、少しだけお姉さまから離れた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアイフレブランド
Suger Melody(友希あいね)
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茉凜(プロフ) - かなこさん» 嬉しいです…！頑張ります！ (2019年10月25日 0時) (
レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 文才が・・・めっちゃすごいです！更新頑張ってください！ (2019年10月14日 16時) (レス) id: baef1a099d (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - さらさん» 文章の表現！！一番気を使っている部分なので、褒めて頂けてとても嬉しいです！大好きなんて言われたら、もちろん頑張っちゃいますよ！ありがとうございます！ (2019年8月17日 22時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 文章の表現がすごくて大好きになりました！忙しいとは思いますが、更新頑張って下さい！ (2019年8月17日 22時) (レス) id: dce6a31fb2 (このIDを非表示/違反報告)
茉凜(プロフ) - みららさん» ありがとうございます！可愛いですよね！すごく気に入ってます。更新頑張ります！ (2019年8月9日 10時) (レス) id: b85dc48253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉凜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Marinn4/
作成日時：2019年8月7日 19時
