【国見英】素直になれないオトシゴロ

素直になりましょう。15 ページ15

結局昨日は死ぬという選択肢を選ばなかったクソ兄貴は中庭に埋めておきました。
来年には芽を出すんじゃないかな♡



さーてさて、起きて制服に着替えて家を出ようとしたよ。

そう、出ようとした。


でもね目の前にはありえない光景が広がっていたよ。





『なぜいる国見』

「お前朝から可愛くないよね」

『そりゃどーも』


可愛くないですよーだ。平均だよ平均。
一番いいじゃん普通で！！




「えっ嘘、平均…………？」

『死ね普通に平均だわふざけんなコロス』



朝から盛大に失礼な国見は放置でいいですよね。うん、じゃあ放置するね。









重めの扉をガラッと開ければそこには朝練前からもう既に汗だくの岩ちゃんパイセンが。


『え、やば、かっこよすぎじゃね』


汗滴ってて色気がやばい。ビッショビショに漏れ出してる。

あーあ、かっこよさ溢れちゃダメじゃんかー。
どこかの無気力野郎に吸わせてやりたいわ。



「なんだブス」

『お前は朝から悪口絶好調かよ』




『あでっ』

あまりにも突然のデコピンが痛すぎて情けない声が出る。


「ぶっは、ちょっと何今の声。朝から腹筋崩壊させないでくれる」

『死ね』



とりあえず積み上げておいたタオルを顔面に投げました。

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