【国見英】素直になれないオトシゴロ

素直になりましょう。13 ページ13

アホなことをぬかす国見はガチのおねむだったのでしょうがないから送ってあげることにした。

きゃー！私イケメーン！明日には追っかけがいるわー！


「ほざけカス」

『うるせぇ塩キャラメル野郎』



隣を歩いてるこいつは何なんだ本当に。
ひとりで帰れひとりで。

まあ唯一助かったのは私と国見の家の方向が同じだったことくらい。
全くの逆方向だったらわたしが死んでた。眠すぎて道端で寝そう。←

















「…………あー、A」

『ん？』

「お前もう帰っていいよ」



もう国見の家についたのかと思って顔を上げたらそこにはmy houseが。



『え、ここ国見の家じゃないじゃん』

「俺はもうすぐだから、帰りな」

『……え、………………わかった。また明日ね』

「うん」




妙に優しさを持った国見に背を向けて家の中に入る。

ふと振り返り、窓ガラスの隙間から見えるのは今来た道を戻っていく国見の姿。



『(…………なんだ、送ってくれたんだ。少しは優しいとこあるじゃん。

さっきはさりげなく名前で呼んできたけど)』





感心しながら制服を脱ごうと振り返るとそこにはクソ兄貴の顔のドアップが。

……………………あっ、気持ち悪くて吐きそ。←

素直になりましょう。14→←素直になりましょう。12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す