第10話：お父さん＊ ページ28
6月18日は末っ子、涼太の誕生日。
予約していたケーキを取りに行ったAは上機嫌で帰ってきた。
保育園ももう２時間ほどで終わって、夜は皆で楽しくお祝いするのだ。
そんな楽しい日になる予定だった。
A「はい、武内ですが...あ。日向先生。え?お迎えですか?」
それを変えたのは、保育園からの電話だった。
＊＊＊
６月に似合わない五月晴れの商店街を自転車で駆け抜ける。
いつもなら八百屋なり魚屋なりに寄るが今日はそんな気分にはならなかったのだ。
まっすぐ家に帰ると、涼太は小声で「ただいま」と言って家に入る。
その小さな背中にAは「涼太っ。」と声をかける。いつもなら輝かしい笑顔で振り替える涼太は、今日はいくら待っても返事はなかった。
A「...先、服着替えてらっしゃい。」
涼太「.......(ｺｸﾘ」
Aは座敷の仏壇前に座り込んだ。
そんな母の脳内には先ほどの日向先生との会話が蘇っていた。
＊＊＊
日向「申し訳ありません。」
開口一番に日向先生に謝られた。
なんでも、もうすぐ父の日で家族の絵を描いている途中にそれは起こった。
「あーあ。誰かさんのせいでうちのクラスだけ、父さんの絵描ーけない。」
１人の園児が大声でそう言ったそうだ。
日向先生は「家族の絵だからお父さんを描いていいんだよ」と言うものの、その声は園児に届かなかったらしい。
「お前のせいだぞ、涼太。お前がとーちゃんいないから、俺ら父さんの絵描けないんだぞ、皆。」
それを聞いた涼太が取っ組み合いの喧嘩を始めてしまった、そう聞かされた。
日向先生がすぐ止めてくれたから涼太も相手にも怪我はなかったけれど、
日向「こちらの配慮が足りませんでした。誠に申し訳ありませんでした。」
そう謝られてしまった。
＊＊＊
涼太「お母さん。」
涼太の呼びかけにAはこちらに意識が戻ってきた。
いつの間にか着替えた涼太が立っていた。
ただ、その顔は虚ろだった。
A「あぁ、ごめんね涼太。おやつ今準備するから...」
涼太「ねえ、お母さん。どうしてりょーたにはお父さんがいないんスか。」
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もちたろう(プロフ) - 【青空】さん» 最新話は青空ちゃんの為に書きましたwよかったら覗きに来て下さいましヽ(・∀・)ﾉ (2017年12月6日 21時) (
レス) id: e570a6a628 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - もちたろうさん» うわぁああ(´；д；｀)もちたろうさんお久しぶりです!!すごく返信遅くなってごめんなさい;;そしてごめんなさい、占ツク卒業できませんでした(笑)たぶん、これが終わったら今度こそ卒業します(笑) (2017年12月3日 23時) (レス) id: db1394b227 (このIDを非表示/違反報告)
もちたろう(プロフ) - 青空ちゃんが！！ヽ(・∀・)ﾉお久しぶりですー！！もちたろうですヽ(^ω^)ﾉ久々に復帰してみました！青空ちゃんが更新してて嬉しい！びっくりですヽ(・∀・)ﾉ (2017年12月1日 19時) (レス) id: e570a6a628 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - まりさん» ありがとうございますヽ(〃´∀｀〃)ﾉ覚えていてくださった方がいるだけで嬉しいです。作者冥利につきます( ；∀；)更新かなり遅めですが宜しくお願いします (2017年10月3日 1時) (レス) id: db1394b227 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 初コメ失礼します！！青空さんの書く小説が大好きです！！浦城ちゃん達も大好きで、イラスト集もずっと見せていただいてました！！また青空さんが書くみんなに出会えるとは感激です！！お体に気をつけて頑張ってください！！ (2017年10月1日 21時) (レス) id: 5d42e363e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：【青空】 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/sorairo749
作成日時：2017年9月11日 21時
