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大ちゃんのことを好きになり始めたのは、
高校の帰り道を二人で歩いていたときだった。
確か他のみんなは用事とかで
先に帰ってしまって、
そのまま二人でコンビニまで立ち寄ろうかと
大ちゃんが騒ぎながら、夜の道を歩いていて。
ふと、
いつの間にか騒いでいた大ちゃんが静かになっていた。
俺が気になってどうしたの、と聞けば、
少し眠そうな顔で「ちょっと疲れたなぁって」
とへにゃりと笑った。
軽そうな態度に似合わずすごく努力家な大ちゃん。
大ちゃん以外の人だって努力しているけど、
大ちゃんの努力は誰にも負けたくない、
という気持ちも入っている
負けず嫌いな性質のものだ。
普段騒いでばっかの大ちゃんからは
信じられないくらいの真摯な態度で。
だからつい、
ここまで頑張っている大ちゃんの頭に手を伸ばしてしまっていた。
伸ばしてからこんなの俺のキャラじゃない、
と思ったけど、気にしないふりをして、
大ちゃんの髪をわしゃわしゃと掻き回すように撫でる。
大ちゃんは慌てたような声をあげて、
ぽかん、と俺を見つめていた。
その顔が、だんだん赤くなっていく様子を見て、
可愛いなと、自然に思っていた。
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べーちゃん(プロフ) - 切ない話だったけどとても素敵でした泣 いのちゃんが強いな、すごいなと思いました。そして大ちゃんが可愛かったです。ハッピーエンドって言えるかどうかわからないけど、終わりが好きでした。 (2017年10月17日 7時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - keiさん» コメントありがとうございます!始まったときから読んでいるとは…ありがとうございます!と同時に更新遅くて申し訳ない気持ちでいっぱいです(;;)そんな中最後まで着いてきて頂き、さらに何回も読んでくださるとは本当に嬉しいです…!次回作も頑張ります(´ヮ`*) (2016年12月20日 21時) (レス) id: 2cfd20ff13 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます!小説が始まったときからこっそり読ませて頂いてました。本当に素敵なお話で感動して、ホントに完結しちゃったって感じで通知欄に更新がないのが寂しいです…。でもこれからも何回も読ませて頂きます!これからも頑張って下さい! (2016年12月20日 19時) (レス) id: adb857be1d (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます。号泣とは…!嬉しいです;_;たまに文章変かな?と思うときがあるのですがちゃんと伝わっているみたいで安心しました(笑)次の作品も今書いている途中なので気長に待って頂けると幸いです(*^-^*) (2016年12月20日 6時) (レス) id: 2cfd20ff13 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 乙音さん» コメントありがとうございます。なかなか更新出来なかったのですが、最後まで読んで頂き本当にありがとうございます;_;次の作品も素敵なものが出来るように頑張ります! (2016年12月20日 6時) (レス) id: 2cfd20ff13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ま つ り。 | 作成日時:2016年9月6日 19時