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朝、目が覚めると隣に彼女はいなかった。
どこに行ったのだろうと不思議に思いながらリビングに行くと、
彼女は大ちゃんのものであるエプロンを勝手につけ、朝食を作っていた。
「おはよう。今ご飯作ってるからちょっと待っててね」
にこにことそんなことを言う彼女に、俺は内心焦る。
いいからさっさとこの部屋からいなくなって欲しかった。
タイミング悪く、がちゃがちゃと玄関の開く音がする。
やばい、と思った時には扉が開いて大ちゃんが中へ入ってきていた。
「ただいま、いのちゃ…」
そして、彼女の姿を見て目を丸くする。
俺はまるで浮気がバレた夫のような心持ちになって、
彼女を隠すようにして大ちゃんの前に立つ。
「あ、あ、あの、大ちゃん、これは…」
慌てて何かを言おうとする俺を、
大ちゃんは冷めた目で見上げ、それからゆるく微笑んだ。
「あんまり、羽目を外しすぎないようにね。マスコミにでもバレたら、一大事でしょ?」
「え……、あ、はい」
「じゃあ、俺、ご飯食べてきたから」
そう言うと大ちゃんは俺の横をすり抜けて、
彼女に会釈すると自分の部屋へと入っていく。
てっきり泣き出すかと思ったたけど…
俺はその態度に拍子抜けして、頭を傾げた。
「あれが、同居してる人?」
後ろから抱きしめられ、俺は逃れるように身を捩るとそうだよ、と頷く。
改めて彼女を見ると、俺のTシャツにパンツとエプロンだけで、
昨日そういう事をしてましたとわざわざ言わなくてもわかる状態だった。
まずかったかなぁ、と大ちゃんが入っていた扉を見て考えるけど、
あまりにも大ちゃんの様子があっさりしたものだったから、
もしかしたら大ちゃんは、もう俺のことを何とも思ってないのではないかと思い直した。
何故かそのときちくりと胸が痛んだけど、
気が付かないふりをして彼女の作ったフレンチトーストを食べる。
いかにも女の人が好きそうな砂糖多めの味に、
きっと大ちゃんなら気に入る味なんだろうなと
一瞬考えてしまい、頭を振って思考を蹴散らした。
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ほっぺ(プロフ) - 凄く続きが気になります!お忙しいかとは思いますが、更新再開気長にお待ちしてます! (2020年6月30日 22時) (レス) id: 923ca6dc6e (このIDを非表示/違反報告)
やぶありLOVE(プロフ) - 続き気になります!更新お願いします! (2020年3月7日 10時) (レス) id: 406a1fec80 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - この小説好きなので更新再開待ってます (2018年8月1日 22時) (レス) id: d204f4b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
ありきち - まつりさんのいのあり小説がホントに大好きです! これからも更新待ってます 。頑張って下さい !! (2018年3月22日 22時) (レス) id: 9edaa1908a (このIDを非表示/違反報告)
ま つ り。(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!更新遅めですがお待ちください(><) (2018年3月6日 21時) (レス) id: 28c1963f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ま つ り。 | 作成日時:2018年2月5日 20時