二人なら ページ10
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Aside
翔吾くんが出ていった後、
ダイニングテーブルに目を向けると
紙切れが一枚、机の上に落ちていた。
見れば、翔吾くんの電話番号が書かれていた。
…わたしがこの紙を悪用したら、どうすんの…笑
この数ヶ月で、私は彼らと仲良くなった。
ファンから友達くらいまで、仲良く。
他のメンバーさんも、私の事を
" 陸さんの友達 " として接してくれた。
でもそれが苦しかった…
『どうすれば良かったの、… 』
そんな独り言は、部屋の中で虚しく空を切った。
重たい腰を上げて、着たくもない仕事着を着て
誰に見せるわけでもないメイクをして
髪の毛も上で括っただけ。
…陸くんとのデートの日は、もっとお洒落したのにね
･
翔吾side
時計を見れば、リハの時間まで
あと三十分を切っていた。
っやばい、服そのままだ。
リハ着ってスタジオに置いてたっけなあ。
まあ誰かしら持ってるだろうし、
多少大きくても何とかなるか。
中目黒の街を走りながら
頭の中では今朝のAちゃんを思い浮かべた。
久しぶりに見たあの子の顔は、
今すぐにでも消えてしまいそうな雰囲気だった。
肩を掴んだ時、少し痩せたようにも思えた。
昨日俺が会いにいかなかったら
きっと手遅れだったかもしれない。
…絶対、二人は一緒にいた方がいい。
傍で見てきた俺がこう思うんだから
絶対そうなんだってば。
まあ、確信は無いけどさ、笑
それでもボロボロな二人を
このまま見続けるのは嫌だし、
それに何より、二人には幸せになって欲しい。
岩「っ遅れました、！」
陣「おはよ〜、まだ翔平来てへんし大丈夫やで」
岩「翔平、また遅刻っすか？笑」
陣「らしいわ笑 てか翔吾、服同じやけど…あ、ごめん」
山「朝帰りか〜？辞めとけよ〜」
岩「やめてください、違います笑 色々あったんです笑 やましょーさん使ってないリハ着あります？」
山「ごめん、俺今日これしか無い」
海「俺の貸しましょうか？小さいの持ってきてたはず…あっ、ありました！どーぞ！」
岩「ごめん海青、助かった！ありがとう！」
陣さん達と話しながら、横目で陸さんを見れば
スタジオの隅でイヤホンを付けて眠っていた。
そのすぐ側で、壱馬とまこっちゃんが
心配そうに見つめてて。
…大丈夫だよ、きっとすぐ会えるから。
二人ならきっと、大丈夫。
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
