幸せになって欲しい ページ7
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翔吾side
岩「あの、」
咲「…えっ、岩谷さん？なんでここに」
岩「…この子が心配で、職場に行こうかなとしてたら泣き声が聞こえたので、笑」
咲「そうでしたか…あの、少し話しませんか」
個室に移動して、Aを寝かせてから
俺は咲、と名乗った子と向かい合った。
乾杯、とグラスを合わせて一杯流し込んだ。
リハ終わりのビールは最高だな…なんて考えてると
目の前に座っていた咲さんが話し始めた。
咲「Aと陸さんのことですよね…？あまり私も詳しくは聞いてなくて、力になれないと思うんですけど、」
岩「いえ、僕も全然聞いてないんで。ただ勝手に、陸さんがボロボロになってる姿を見て、きっとAちゃんも泣いてるだろうなと思うと…いてもたっても居られなくて」
咲「…A、本当に楽しみにしてたんです」
咲さんがポツポツと話し始めた
Aちゃんのことは
俺達が知っていたAちゃんで。
大阪公演ファイナルの日は
確かに二人は良い雰囲気だったし
何の問題も起きてなかったはず。
それが突然、次の日俺が部屋に行ったら
もうAちゃんは居なかった。
それを伝えると、咲さんは苦しそうに笑った。
咲「…芸能人に恋した私が悪い、って言ったんです」
岩「そんなん、」
咲「…そんなことないよって言ってあげたかった。でも目の前で泣きじゃくるこの子を見てると、胸が苦しくて、肯定も否定もしてあげれなかった」
岩「…僕はまだ、諦めたくないんです。二人で幸せになって欲しい。二人で笑ってる姿見てたら、運命やったんかなって思うし…」
咲「…私も、そう思ってます」
ふふ、と笑った咲さんは
そのままAちゃんの寝顔を見て
愛おしそうにまたふわっと笑った。
…胸が高鳴ったのは、今はまだ秘密。
それからお互い違う話をして
俺がAちゃんを連れて帰るまでには
敬語も外れて呼び捨てで呼び合うまで
仲良くなった、嬉しいな
咲「Aの住所送っておくね。本当にありがとう！」
岩「いいねんで、咲もありがとう！次はまた二人で笑」
咲「うん、是非！じゃあまたね」
岩「送れへんくてごめんな、また」
まだ寝ているAちゃんをおんぶして
咲から送ってもらった住所へと
タクシーで向かっていった。
陸さん、俺が何とかしてあげるから
もうすぐ幸せになれるはずやから
だからまだAちゃんのことは
好きでいてあげて。
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
