勇気を ページ18
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翔吾side
スタジオの真ん中で、メンバーに見られている事を
まるで気にも留めないように
泣き笑いしながら抱き合う
二人の背中を扉の前から見守る。
…良かった、漸く、二人が幸せになってくれた。
これも全部、俺のおかげじゃない？なんて。
二人の周りに居るメンバーも皆笑ってた。
陣さんに至っては泣いてるし。
何で泣いてるんかよう分からんけど、笑
そんな素敵な光景を目に焼き付けていると、
陸さんの腕から解放されたAちゃんが
扉の前で突っ立っていた俺の前に来た。
その瞬間、陸さんの周りには
俺以外のメンバーが群がっているのが見えた。
あーあ、潰されてる…笑
なんて考えていたらAちゃんが小さく話し始めた。
『ありがとう、翔吾くん。』
翔「何言うてるん。俺は何もしてへんよ。Aちゃんが自分で勇気を出したから、今があるんよ。」
『ううん…昨日、翔吾くんがああやって言ってくれなかったら私、ずっと逃げてたと思う。本当に翔吾くんのおかげだよ、ありがとう。』
翔「…こちらこそ、陸さんの事、ずっと好きで居てくれてありがとうな。」
『…ふふっ、うんっ！』
翔「ほら、早よ彼氏のとこ行ってきっ！笑」
『あっ、またゆっくり話そうね！その、色々と！私も相談乗るから！』
相談？何の相談、…って、まさか、ねぇ。
あの鈍感なAちゃんが
人の恋心に気づくなんて、
そんな奇跡みたいな事、起こるわけない。
急に恥ずかしくなって
チラリ、と横を見れば
いつの間にか横に来ていた陣さんが
意味深な笑みを浮かべながら
肘でつついてきた。
えっ、何？まさか陣さんまで？
翔「…陣さん、この話は内密にお願いします」
陣「翔吾が顔赤らめてるん、めちゃくちゃレアやわ笑」
翔「うわ、まじで、最悪ほんまに…もー…」
陣「ハハッ！嘘やって、俺も相談乗るで？」
翔「だー！もう！うるさいっ！笑」
少しも表情を変えないまま
からかってくる陣さんを壱馬と翔平に預けて、
さっき電話をかけてくれた相手の連絡先を開ける。
咲は今も仕事中かな？
さっき休憩中って言ってたし、
流石にもう仕事に戻ってるか。
彼女とのトークを開いて、
陸さんとAちゃんの報告を
出来るだけ短く、簡潔に打ち込んだ。
…その後ろに、ご飯の誘いでも入れておくか。
あの二人が勇気を出したなら、
俺も次に繋がる大きな一歩を踏み出そう。
翔「陣さん、今日のリハ巻きで終わらせてくださいね〜」
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
