俺も、私も ページ13
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咲side
扉に向かって走り出したあの子の顔は
ここ最近のようなずっと俯いていた
暗い顔じゃなくて、明るくて強かった。
何か決意を固めたような、そんな顔。
親友が心を決めたなら、
私もあの子のために動かなきゃ。
咲「…あ、もしもし、翔吾？今って平気？」
" ええで、今ちょうどリハの休憩時間なったとこ "
咲「わ、仕事中だよね、ほんとごめん！」
" 気にしんといて笑 ほんでどうしたん？ "
脳裏に響く優しい彼の声に、
少しだけ口角が上がっていることに
自分で気づいて、恥ずかしくなった…笑
私も、もう少し時間が経ったら
彼に素直にならないとなあ。
咲「Aがね、ようやく素直になってさ。今そっちに全速力で向かってるはずだから、外で待っといてあげて欲しいの。」
" ほんまに！？…あ、陣さんすいません、ちょっと外出まーす…え、仕事は？大丈夫なん？ "
咲「私が何とかしておきます笑 翔吾の言葉が胸に響いたみたい」
" だって嬉しくて…今日の朝、あの子を責めてしもたから、むしろ逆効果やったなって反省しててさ "
咲「翔吾のおかげで、前を向けたと思うよ、大丈夫！てことで、よろしくね？あともう一押し、頼んだよ！」
" はあーい！任して！じゃあ咲、仕事がんばってな "
咲「ふふ、うん。ありがとう！翔吾もね！」
" うん、がんばる！あ、今度ごはん行こな！ばいばい "
切る直前に、取り付けられたご飯の約束。
さて、私も頑張るかあ
次彼に会う時は、オシャレも頑張ってみよう。
服もメイクも、彼の隣に相応しいように、ね！
A、私も頑張るから
アンタも頑張るんだよ！！
･
翔吾side
電話相手を見たとき、自然と口角が上がった。
んふ、咲から電話してきてくれるなんて
なんか頑張れるなあ。
話を聞けば、どうやら今ここに
全速力でAちゃんが向かってるらしい。
咲の声が聞けたことが嬉しくて
スタジオに戻っても口角は上がりっぱなし。
陸さんが上手くいきそうなのが嬉しいのが半分、
咲と次の約束が出来て嬉しいのが半分。
陣「翔吾〜、彼女か〜？口角上がってんぞ！笑」
海「翔吾さんがニヤニヤしてる〜龍どうする！！」
龍「んふふ、翔吾さんかわいいですね〜」
岩「そこ！うるさーい！笑」
陸さんのことが上手くいったら、
俺も咲に素直になろう。
よし、じゃあAちゃんを迎えに行こう。
俺と咲が、二人の架け橋になるから。
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
