そんな未来 ページ11
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翔吾side
近くに居た壱馬とまこっちゃんに目配せをして、
イヤホンをつけて寝ている陸さんの肩を叩く。
岩「りーくさんっ、起きて！」
「…ん、しょーご？おはよ〜、」
岩「おはようございます、昨日寝れなかったんですか？」
「んーん、そんなことないけど…疲れたなあって」
岩「っほら、下ばっか向いてたら気持ちも疲れちゃいますよ。上向いて、笑っとけばなんとかなります！」
「んは、そうだねえ…笑」
岩「…俺が支えるから、いつものりくさんの笑顔見せてください。ほんまの笑顔見せてくれな、今日のリハ頑張れへんなあ〜？」
「…さすがだなあ、翔吾は。よし、今日も頑張ろうね！」
多少無理矢理ではあったかもしれない、
でも昨日よりはだいぶマシな笑顔が見れた。
相変わらず目の下には隈があるなあ。
昨日も眠れなかったんだろうなあ、
俺には何が出来るだろう。
何をしてあげられるだろうか。
ただ傍で見ているだけじゃ、何も変わらない。救えない。
陸さんは素直に頼れないだけで
本当は助けてほしいんだ、きっと。
その想いを汲み取ってあげるのは俺の役割。
隣に座った俺の頭をポンポンと叩いて、
よし、と立ち上がった陸さんの背中は
いつものように逞しくて立派だった。
少しは役に、立てたかな。
チラ、とリキヤさんと陣さんの方を向けば
二人とも嬉しそうに微笑んでグッドサインを
送ってくれた。嬉しいな、笑
知らぬ間に隣に来ていたやましょーさんが
肩に手を回してきた。びっくりした…
山「はは、さすが翔吾。弟は違うねえ、」
岩「そんなことないですよ笑」
陣「よし、陸さん！今日は大丈夫そうやね！」
「あは、ごめんねほんとに。そろそろ前を向くよ」
そう言って自嘲気味に笑う陸さんは
前を向いて少しだけ俯いた。
大丈夫、今は辛くても、いつか幸せになれる。
二人が素直になれば、きっと上手くいく。
また前みたいに陸さんとAちゃんは笑ってる。
そんな二人の周りには、俺らがいるから。
二人はお似合いだね、素敵だねって
たっくんが小さい声で呟いて、
それを聞いたAちゃんが顔を赤くして、
そんなAちゃんを見て陸さんが笑うんだ。
そんな未来が、現実になる日を待ち望んで
今はぐっと我慢しよう。
必ず会える、上手くいくよ。
岩「ほら、りくさん！前向いて！ね！」
俯いてしまった時は、俺が前を向かせてあげる
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
