狡い ページ1
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…今は、何が起きてる？
僕の目に写っているのはどういうことか理解できない。
今の状況を簡単に説明すると、
僕が頑張っていつも通りを装ってると
突然静かになったと思えば、ベッドに腰掛けていた僕を
そのまま押し倒してキスをしてきたAちゃん。
僕は慌てて身体を離したけど、
次は突然泣きながら怒られてる僕。
…えーと、？
「Aちゃん、」
『私が部屋にいて欲しい、って言った時、なんて思いましたか、？』
「…寂しいんだなって思って」
『それだけじゃないのに、、陸くんって本当に鈍感、！』
「ええ…？どういうこと、」
『…好きでもない人に、同じ部屋で寝ようだなんて言いますか！？』
「すき、って、え？すき？僕を？」
『他に誰がいるんですか！！！！！！』
「ご、ごめんなさい！！！」
…今の言葉は、夢なのか？？
Aちゃんが、僕のことを好き、、？
これはきっと夢だよね、そうだよね、
だってきっとAちゃんの好きって気持ちは
ファンとして RIKU のことを好きなんだよ、きっと。
僕は本当に好きだからこそ、
RIKU としてじゃなく、青山陸 として見て欲しいんだ。
ていうか、そのまえに…
「…テンションおかしいけど、？」
『ライブ終わりでハイテンションなんです！！』
「疲れてるんじゃん、はやく寝よ？ね？」
『っそうやってはぐらかさないで、』
「うん、でもこんな形で言いたくないから」
『好きって言ってよ、陸くん、』
「…今日はもう寝よ？そっちのベッド使っていいから」
僕が昨日まで使っていたベッドを使って、と言って
僕は翔吾が使っていた方へ行こうとすると、
ベッドに座っていたAちゃんが再び僕をベッドに押し倒した。
えっ、ちょっと待って、！？
僕はまた急いで身体を離して、Aちゃんの顔を見た。
そしたらAちゃんがまた泣きそうな顔をしていた。
…僕はそんな顔が見たくて言ってるんじゃないのに。
僕からちゃんと伝えるから、待ってて欲しいだけなんだ。
「…分かった、一緒に寝るから。ほら、おいで？」
『…ぎゅってして、』
「〜っ、なんの罰ゲームなのこれ…」
『はなさないでね、、』
僕がそう言うと、潤った目で上目遣いしてきた。
それだけで限界なのに、「離さないで」なんて
あまりにも狡くないか…？
僕は目の前の無防備な君を襲わないように、
必死に理性を保って眠りについた。
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A.A - めちゃくちゃ話が分かりやすくてそれでいて面白かったり人間性が出てて読み応えがありました！ (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 9490031ced (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - Kさん» なかなか書けてなくてすいません、最後までお付き合い頂けると嬉しいです(^^) (2020年7月27日 9時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます（ ; ; ）続きが気になります！！ (2020年7月13日 15時) (レス) id: d3f3388430 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - minjae1246さん» 完結までお付き合いいただけると嬉しいです。これからも読んでくださいね！ (2020年6月22日 10時) (レス) id: d3f456f7aa (このIDを非表示/違反報告)
minjae1246(プロフ) - 続きが見たいです！！！ (2020年6月20日 9時) (レス) id: 952e7d2ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2020年5月9日 15時
