コイワズライ ２

一人でも ページ5

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翔吾side





あれから数日が経って、
またAに会えない日々が続いていた。

山彰さんと海青が西さんの所へ
言ってくれたらしいけど、
まだ危ないから辞めとけって、その一言だけ言われた。

しかも、出来る限り一人にはなるなって、
そんな危ない言葉を付け加えて。


え、なに？結局あの車は西さん関係してたん？
…なんか、あっさり認めたんやって拍子抜けした。

上に報告はしたみたいだけど、
未遂で終わったからランペの担当を外れるって事で
西さんの話はまとまったらしい。
これで少しは、前みたいに眠れないとかはないといいけど。



今日は外でロケがある。
移動車は必ず俺より年上の人と一緒に乗る。
じゃなきゃ、何かあった時に守れないからって
陣さんと山彰さんが決めてくれた。

このまま、何事も無く一日が終わりますように。




慎「翔吾さん、飲み物買いに行きません？」


翔「ん、行こか。」


海「あ、待って待って、俺も行きます！」


翔「はーい。ゆっくりでええよ笑」




まさか、この時、誰かに見られてたなんて
この時の俺は、俺達は思いもしなかったんだ。


ロケが終わって、陸さんの家へと帰る。

今日のロケ楽しかったですね、とか
あのときの龍やばかったですよね、とか
そんな話をしながら、ご飯を食べる。

俺が皿洗いをしている間に
陸さんは風呂に入るっていうのが
ルーティーンになりつつある。



そのとき、シンクの近くに置いてあった
俺のスマホがピコン、と光った。
何も考えずに、すぐに覗き込んだのが、
今思えば馬鹿だったなって思う。

そこにあったのは、慎と海青と歩いている俺の写真。
ただ、その一枚だけ送られてきた。


なんで、？なんでなんでなんで、


あのとき確かに俺達はロケをしていて、
西さんは居なかったはず。
ランペの担当を外れたんだから。

なんで？もしかして他にも居る？
西さんと協力してるってことだよな




陸「お風呂上がったよー！」


翔「っじゃあ入りますね！」


陸「はいはーい、、？」




よく分からない、けど
なんとなく陸さんには言えなかった。
言ったら、きっとまた無理しちゃうから。

でも山彰さんにバレそうだな…
壱馬も健太さんも、勘が鋭い人は
きっと俺の様子がおかしいことに気づくはず。

隠さなきゃ。これくらい、俺一人で何とかしなきゃ。


大丈夫、俺なら出来るよ。





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