罪悪感 ページ19
・
翔吾side
唇を離して、Aの顔を見たら
顔をクシャクシャにして泣きながら笑っていた。
その顔を見て俺もつられたように笑ったんだ。
むぎゅ、と両頬を潰されて
バカだなぁ翔ちゃんは、なんて
ケラケラと楽しそうに泣き笑いする君が可愛くて、愛しくて。
まだ暗い部屋で、もう一度キスをしたんだ。
胡座をかいている上にAが居て、
向かい合いながら泣いているっていう
不思議な状況だけど、
それでもこの時間が愛おしくて
俺はずっとこうしたかったことを思い出した。
Aを幸せにできない、なんて
言い訳ばっかり作って逃げてた。
目の前にある幸せにすら気づかないまま、
ただ自分を守る事に必死だった。
結局、俺の覚悟は足りなかった。
Aを幸せにするって約束を
俺が忘れてどうするんだ。
翔「ごめん、A。」
『ふふっ、なぁに？』
翔「別れるなんて言ってごめん、俺頑張るから」
『んふふ〜、ねぇ翔ちゃん。頑張らなくても、ただ私の隣に居てくれるだけでいいんだよ。それだけで私は幸せだから！』
『こうやって一緒に笑って、一緒に泣いて…そういう普通が私は幸せなの。取り繕わないでいいから、これからも私と一緒に居て？』
翔「っあんま泣かせんといて、」
『何が〜？笑』
さっきまで暗かった部屋に、
カーテンの隙間から一筋の光が差した。
その光は何だか俺達の新たなスタートを
応援してくれているように感じたんだ。
・
朝ご飯を食べて、Aが学校に行くのを見送った。
玄関先で、学校に行きたくないよ〜なんて嘆いていたから
今日も一日頑張っておいでと言って
おでこにキスをしてあげたら、
ありがとう、と俺の好きな笑顔で家を出て行った。
離れたくないのなんて、俺も同じなのにね。
一人になった部屋で何もやる気が起きなくて
ゆっくりとソファに身体を沈ませた。
フワフワとした意識の中で、
昨日の事を思い出した。
そういえば、西さんの件はどうなったんだろう。
今日って俺以外は皆んな仕事なのかな。
メンバーとマネージャーのグループラインで
スケジュールを確認したら、
やっぱり俺以外は皆んな各々の仕事が入っていた。
俺のあの一件のせいでズレたのもあって、
なのに俺は二日も休みを貰ってしまった。
皆んなへの申し訳なさが募って
ソファのクッションに顔を押し付けた。
こういうとき、隣にAが居てくれたらと思うのは
どれだけ自分勝手なんだと言われるんだろう。
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まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (
レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています！ (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります！ (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2021年8月28日 10時
