そういうもん ページ8
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壱馬side
微かに聞こえた弱々しい声に
翔吾と名前を呼んだけど、もう夢の中に入っていた。
スヤスヤと寝息を立てて眠る姿に、
なんでメンバーがこんな想いをしなあかんねん、と
素直に腹を立ててしまう。
前にも似たような事あったし。
一方的な好意に立場上スッパリ断れないから
その弱さに漬け込まれてるんよな。
特に翔吾は優しいから…クソッ、イライラしてきた、
壱「もしもし、陸さん？」
陸「 “ っはいはーい、どしたー？ ” 」
壱「ちょっと気になる事あったんで、今から俺ん家来れますか？」
陸「 “ 了解！ランがてら行くね！ ” 」
壱「ランがてらって…笑」
本当にランがてら来たのか、
思ってたより早く来た陸さん。
相当な距離あるはずやのに全然辛そうじゃない。
陸さんってやっぱり体力お化けやな、笑
さっき翔吾が零した言葉を伝えたら
予想通り、辛そうな顔をした陸さん。
ずっと小さい時から仲良い陸さんだから、
翔吾の事が人一倍心配なんやろなぁ、
陸「俺さぁ、翔吾がなんでそこまでしてスッパリ断らないんだろうって考えたの。もしかして翔吾、Aの事守ろうとしてるんじゃないかな。」
壱「え？」
陸「もし自分が西さんの事を断ったら、自分と付き合う為にAの所に行って何かするかもしれない、って。俺ならそうやって考えちゃう。」
壱「…確かに。」
陸「自分を犠牲にしてでも、Aの事が守りたいんだよ」
俺らに何も言わない理由がそれなら、
尚更俺は西さんに腹を立ててしまう。
そんなん、翔吾の優しさを利用してるだけやん。
俺一人だけがイライラしてるだけで、
寝ている翔吾の事を慈しむような目で見つめる
陸さんもまた、心優しい人だから。
壱「俺はずっとイライラしてるんすよ。翔吾の優しさに漬け込んで利用して…なんでキッパリ言わへんのかなって。」
陸「壱馬の気持ちも間違ってないよ。むしろ正解だと思う。」
壱「俺らから言ったらダメなんですか？山彰さんと海青でダメだったなら、リーダーに言ってもらえば、」
陸「そうだね。明日、リーダーに相談しようか。その時に翔吾も連れて、ちゃんと話してもらおう。ね？」
壱「……はい、」
良い方向に転べばいいけど
こういうのって、上手くいかへんもんやねんなぁ…
これ以上、翔吾が辛い姿を俺らも見たくないから、
翔吾も正直に答えてくれるといいけど。
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まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (
レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています！ (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります！ (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁむ | 作成日時：2021年8月28日 10時
