怒り ページ3
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山彰side
陸さんと戻ってきた翔吾は
5、6年一緒に居た中で初めて、
全てを捨てたような顔をしていた。
その顔を見た瞬間、
覚えようのない怒りが込み上げてきた。
隣に居た海青が一瞬驚いた顔をしていたけど、
そんなんどうでもいい。
今までで一番腹が立ってるから。
山「で?何があったん。」
樹「翔吾さん、ゆっくりでいいんで」
翔「…外に、車が一台止まってて、嫌な予感がしたから、運転席を見たんです。そしたら俺の事、ずっと見てきて、向こう、目逸らさなかったんです、」
翔「それだけで何かあるって言えないけど、っでも怖くて、」
L「その車、今も外にある?」
翔「分かりません、陸さんがすぐ警備員さんに言ってくれたから」
陣「そっか。ありがとう、言ってくれて」
翔「すいませ、「うるせぇ、なんで翔吾が謝るんだよ」…でも」
山「お前は堂々としとればいいんよ。ただ堂々と。いつものニコニコした優しい翔吾で居ればいい。」
ったく、なんで俺が柄にも無い事言わないとダメなんだ。
こういうのは、隣で小さく笑ってる海青の仕事じゃろ。
…チッ、コイツ、あとで締め上げてやる。
覚えとけよマジで。
座ってる翔吾の前にしゃがみ込みながら、
そんなことを頭の中で考えながら時間が経つ。
その間にAは帰ったし。
そういえば、今、西さんは何をしてるのだろうか。
というかそもそも、その男達もだけど。
わざわざ会社の前まで来させといて、
今も何もしてないなんて可笑しい話じゃんね。
流石に小一時間もすれば、
そうさせてる本人がその人達の所に行くはず。
俺がもし本人の立場なら。
思い立ったらすぐ行動する派の俺。
てことで翔平連れて行ってくるか。
山「翔平、俺と一緒に散歩しに行こ」
浦「はいっ!ってやましょーさん、散歩ですか?」
山「そ。“散歩” だよ?」
健「…こっっっわ。」
瑠「やましょー、証拠しっかり掴んできてね」
山「ハハッ、何の事?笑」
やっぱ健太と瑠唯は分かるんだな。ああ、怖い怖い。
立ち上がる瞬間に隣に居た
海青の脛を蹴り上げといた。
なんかイテッとか言っとったけど知らん。
さぁて、ここからは反撃の時間だなぁ。
ランページを敵に回した事、
精々後悔すればいい。
なんて言いながら、まぁ実際何も手立てはないけど。
でも俺が居る事でちょっとは変わるっしょ。
変わればいいなって、そう願う。
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まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています! (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります! (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁむ | 作成日時:2021年8月28日 10時